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岩波新書 新赤版1491

集団的自衛権と安全保障

著:豊下 楢彦
著:古関 彰一

紙版

目次

はしがき

第Ⅰ部 「集団的自衛権」症候群

第一章 なぜいま「集団的自衛権」なのか
 1 「翼を欠いた飛行機」
 2 「安全保障環境の悪化」とは何か
 3 「イラク戦争の総括」の欠落
 4 「隙間」としての「必要最小限度」論
 5 集団的自衛権と安保条約

第二章 「歴史問題」と集団的自衛権
 1 領土紛争と戦略性の欠如
 2 「東京裁判史観」からの脱却
 3 「歴史問題」への立ち位置
 4 米国が直面するジレンマ

第三章 「ミサイル攻撃」論の虚実
 1 「軍事オタク」の論理
 2 原発「再稼働」とミサイル防衛
 3 「最悪シナリオ」論の陥穽

第四章 中国の脅威と「尖閣問題」
 1 分岐点としての「国有化」
 2 誰が「引き金」を引いたのか
 3 「固有の領土」の現実
 4 佐藤栄作首相の認識
 5 オバマ大統領の「通告」

第Ⅱ部 憲法改正と安全保障

第一章 憲法改正案の系譜
 1 「終わらない戦後」の検証
 2 押しつけ──イデオロギーから実証へ
 3 いつに変わらぬ憲法改正内容
 4 自民党憲法改正草案の内容

第二章 「国防軍」の行方
 1 いま、準備されている戦争
 2 「国民と協力する」国防軍
 3 「審判所」とは何か

第三章 「国家安全保障」が意味するもの
 1 安全保障とは何か
 2 米国の国家安全保障法
 3 日本版NSCの誕生
 4 冷戦後の日米同盟の変容

第Ⅲ部 日本の果たすべき国際的役割

第一章 「積極的軍事主義」の行方
 1 日本版「死の商人」への道
 2 果てなき「軍拡」の果て

第二章 「国際社会のルール化」とは何か
 1 「例外主義」と「拡張主義」の狭間で
 2 「国際公共財」としての憲法諸原則

第三章 いま、憲法を改正する意味
 1 「贈る言葉」のある憲法を
 2 「国を開く」ということ

第四章 「安全保障」認識の転換を
 1 激変した「戦争」と安全保障
 2 グレーゾーン──自衛権と警察権の間
 3 不安を除去する憲法と安全保障を

あとがき

ISBN:9784004314912
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2014年07月
発売日:2014年07月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JWK