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岩波新書 新赤版1489

納得の老後

日欧在宅ケア探訪

著:村上 紀美子

紙版

目次

はじめに──自分の近未来の姿を探して

第1章 ひとり暮らしを支える    ─ドイツ─
 家族やご近所とのつきあい
 よろず相談所
 日常のなかの家庭医
 ソーシャルステーション
 在宅ケアを利用するには
 五時から二三時の訪問を支える
 市民後見人制度

第2章 暮らしを自分でコントロール    ─オランダ─
 ビュートゾルフ、新しいビジネスモデル
 厳冬の訪問看護に同行
 自律的なチームで
 在宅ケアのルネサンス

第3章 本人の意思をいかす行政サービス    ─デンマーク─
 行政サービスを適切に提供
 本人ができないところをサポート
 家庭医は妊娠から看取り、離婚相談まで
  「分類してあてはめる」から「個人のニーズを見る」ケアへ
 現場発の豊かなアイディアと知恵をいかす

第4章 プライマリケアの土台の上に    ─英国─
 全科診療をおこなう家庭医
 地域保健センター
 チャリティ団体の存在感
 ケアホームの向上
 現場と教育の協働

第5章 近未来の柔軟な在宅ケアを探して    ─日本─
 支えられる人から支えあう人へ──那須塩原市の「街中サロンなじみ庵」
 高齢者の多い団地のよろず相談所──新宿区の「暮らしの保健室」
 希望を支える柔軟なケア──長浜市の「訪問看護ステーションれもん」
 かかりつけ医の仕事──長崎市の白髭医院とDr.ネット
 必要なときに、適切な在宅ケアを
 未来にいかせる知恵は何か

おわりに──気持ちのよい昼下がりに
主要参考文献
各国の家庭医

著者略歴

著:村上 紀美子
村上紀美子 (むらかみきみこ)
1952年石川県生まれ.75年に東京教育大学卒業(社会学).日本看護協会の調査研究部を経て,広報部長.2004年からフリーランスの医療ジャーナリスト.2009年から3年間ドイツに暮らす.2013年に国際医療福祉大学医療福祉ジャーナリズム修士課程修了.
編著に『患者の目線 医療関係者が患者・家族になってわかったこと』(医学書院)がある.『医療福祉抑制の時代──マイナス診療報酬下の経営戦略』(日本医学出版),『明日の在宅医療1 在宅医療の展望』,『チームで進める退院支援──入院時から在宅までの医療・ケア連携ガイド』(以上,中央法規)などに執筆.
『毎日新聞』日曜版で4週ごとに「老いとつきあう 楽しい知恵を探して」を,日本看護協会出版会『コミュニティケア』誌で「コミュニティケア探訪」を隔月,連載中.

ISBN:9784004314899
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:2014年06月
発売日:2014年06月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS