岩波新書 新赤版1437
富士山
大自然への道案内
著:小山 真人
紙版
目次
コース案内
序 章 富士山の基礎知識
1 富士山の生い立ち/2 火山の自然を探った人びと/3 富士の恵みと人びとの暮らし/4 もしも富士山が噴火したら/コラム 東日本大震災と富士山
第1章 江戸幕府をゆるがした噴火──宝永噴火コース
1 宝永火口と宝永山/2 消えた森林/3 埋没した村々/4 噴火後もつづく災害
第2章 変わる麓のすがた──貞観噴火コース
1 貞観噴火の火口探索/2 青木ヶ原樹海/3 湖を埋めた溶岩/4 変わりゆく富士五湖/コラム レーザー測量があばいた火山地形
第3章 土砂に埋もれた原野──東麓コース
1 雪代がつくった大峡谷とその周辺/2 地層が語る大地の歴史/3 二九〇〇年前に起きた富士山の大崩壊/コラム ツインピークだった富士山
第4章 火の道、水の道──南東麓コース
1 南東山腹の小火山群/2 埋もれる愛鷹山/3 三島まで達した溶岩/4 三島の大地と湧水
第5章 崩れゆく富士山──西麓~南西麓コース
1 大沢崩れを読み解く/2 水のカーテン/3 せめぎあう高原と峡谷/4 富士川に達した溶岩/コラム 活断層と砂防工事が守る白糸の滝
第6章 相模国をおびやかした噴火──北麓コース
1 地下に埋もれた土台/2 山梨県側の小火山群/3 相模平野をめざした溶岩と熱泥流/コラム 延暦噴火は東海道を埋めたか?
第7章 富士山頂──山頂登山コース
1 登山道ぞいの見どころ/2 登山のリスク/3 富士山頂という異界/4 絶景に隠された意味
あとがき