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岩波新書 新赤版1319

渋沢栄一

社会企業家の先駆者

著:島田 昌和

紙版

目次

 はじめに

第一章 農民の子から幕臣へ――才覚を活かせる場を求めて
 1 養蚕・製藍農家の長男として
 2 一橋家の家臣になる
 3 パリ万国博覧会への参加
 4 静岡藩・新政府へ出仕
 5 どのようにキャリアを形成したか

第二章 明治実業界のリーダー――開かれた経済の仕組みづくり
 1 第一国立銀行を創設
 2 近代産業創出のシステムづくり
 3 関わったビジネスの全体像
 4 多くの会社設立への尽力
 5 株主総会で力を発揮
 6 資金面からみた経営術

第三章 渋沢栄一をめぐる人的ネットワーク
 1 コンパクトなビジネス空間の創出
 2 多様な人材による経営サポート
 3 会社運営チームの派遣
 4 竜門社による次世代経営者の育成
 5 地縁・血縁者たち
 6 新しい渋沢家の創出

第四章 「民」のための政治をめざして――自立のための政策を提言
 1 日清戦後の経済政策と経済動向
 2 清国賠償金問題
 3 金本位制問題をめぐって
 4 外資導入問題の是非
 5 鉄道国有化問題での葛藤
 6 鉄道抵当法問題への積極的な関わり
 7 保護主義の是認へ
 8 強い「民」への期待と挫折
 
第五章 社会・公共事業を通じた国づくり
 1 実業教育への強い関心
 2 私立商業学校の支援
 3 社会事業への献身
 4 思想統合の試みと挫折
 5 協調会と修養団
 6 新たな労使関係の模索
 おわりにかえて――渋沢の構想した近代社会

 あとがき
 年譜
 参考文献
 索引

ISBN:9784004313199
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:840円(本体)
発行年月日:2011年07月
発売日:2011年07月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB