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岩波新書 新赤版996

壊れる男たち

セクハラはなぜ繰り返されるのか

著:金子 雅臣

紙版

目次

はじめに

第1章 「女性相談窓口」に現れる男たち
 1  男たちが「女性相談窓口」に
 2  労働相談にも“男性問題”
 3  「こころの相談」にみる男たちの崩壊
 4  セクハラで男たちが問われる
 5  “男性問題”とは何か


第2章 男たちのエクスキューズ――「魔が差した」というウソ
 1  訴えられるはずがない 
神経質そうな男/追いかけてきて/「オレのことが嫌いなのか」/「もう、子どもじゃないんだから」/なぜ、彼女が訴えを……/仕事は口実/「何もしていない」/娘のような気持ち 

 2 「大人の女」にかける願望 
「付き合いも給料のうち」/「これは前戯だ」/被害者意識の強い女/穏便な解決を/「謝ればいいんだろう」/社長の真意/その程度の男 

 3 都合のいい女たち 
派遣先での出来事/プライベートな関係/遊び感覚/水商売のような人たち/退職を決心した/どこまでも別々の理解/仕事はそこそこ/女というものは……/「正社員にしてやる」/「意気投合して」/「もう、止められない」/据え膳喰わぬは男の恥/会社の決断

 4 離婚した女性に向けられる視線
企業トップの奢り/「受け止め方が悪い」/離婚女性に向けられる視線/「あなたはオンナを知らない」/社長が現れない/涙の訴え/起こるべくして起きた事件/方程式のない和解/加害者側弁護士の怒り/逸脱行為の温床


第3章 引き裂かれた性
 1 妻には知られたくない
想像できない世界/性的には淡白な夫/家庭を大切にする人/妻とは別世界の出来事

 2 夫の見せた別の顔
事実は単純である/追いつめられて/「言わなくともわかる」/平行線のままで幕

 3 妻にはない性を求めて
妻にはわからないこと/引き裂かれた性/夫が崩れた


第4章 男が壊れる
 1 セクハラを“する男”と“しない男”
セクハラ男の言い分/“誘う性”と“誘われる性”/セクハラは「男性問題」/セクハラを“する男”と“しない男”の岐路/説明不能な“衝動”/フツーの男たちの意識/地続きの意識

 2 暴走のスプリングボード
 “軽く肩を押す”もの/男たちの危機感/逸脱のスプリングボード


あとがき

ISBN:9784004309963
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2006年02月
発売日:2006年02月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS