岩波新書 新赤版847
痴呆を生きるということ
著:小澤 勲
紙版
目次
はじめに
第一章 痴呆を病む、痴呆を生きる
1 病としての痴呆
2 生き方としての痴呆
第二章 痴呆を生きる姿
1 痴呆はどのような経過をたどるのか
2 私小説にみる痴呆老人の世界──耕治人を読む
(1) 『天井から降る哀しい音』──初期痴呆の世界
(2) 『どんなご縁で』──中期痴呆の世界
(3) 『そうかもしれない』──重度痴呆の世界
第三章 痴呆を生きるこころのありか
1 痴呆老人からみた世界
2 初期痴呆──未来への不安
3 中期痴呆──過去への執着
4 重度痴呆──今・ここに
第四章 痴呆を生きる不自由
1 アルツハイマー病者の著作から
2 痴呆を抱えて暮らす困難
3 妄想の成り立ち
第五章 痴呆のケア
1 前提と基本視点
2 周辺症状のケア──もの盗られ妄想を例に
3 個別ケアを超えて
終 章 生命の海
おわりに