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岩波新書 新赤版805

旬の魚はなぜうまい

著:岩井 保

紙版

内容紹介

魚の形・生態と味・料理法との関係を説く

目次

はじめに

1 マグロのトロ ヒラメのエンガワ
 赤身の魚と白身の魚/高体温のマグロ/ヒラメのエンガワ/カジキの泳ぎはスポーツカーなみか/泳ぎ方くらべ/ウナギはなぜ蒲焼か

2 春は桜鯛 秋は秋刀魚
 桜とマダイ、秋風とサンマ/南の魚、北の魚/生活圏が広い魚、狭い魚/群れで回遊/故郷の川へ帰るサケ/ウナギの長旅/水圧の変化に耐えて鉛直回遊

3 意外に美味なフカの刺身
 サメ肉は尿素を含む/海水魚と淡水魚のちがい/川と海を行き来する魚/川から海へ産卵回遊するウナギ/淡水中の魚の浸透圧調節とホルモン/サケの浸透圧調節とホルモン

4 アユは香りを食べる
 アユの香りの正体/魚は何を食べているか/魚の食事時/食物のとり方/歯の形で食性がわかる/胃のある魚とない魚/食性と腸の長さ/食物連鎖の中のワックスエステル

5 カズノコは正月の味?
 子孫繁栄にかけるカズノコ/雌と雄/卵生と胎生/浮性卵と沈性卵/雌雄同体と性転換

6 春を告げる白魚漁
 シロウオかシラウオか/シラス干しはカルシウムのカプセル/浮遊生活期の子魚の特徴/出世魚/体側筋の成長

7 魚の旬と産卵期
 秋サケとブナ化/姿も味も極上の寒ブリ/魔魚フグの味/アンコウ鍋/タラちりと冷凍すり身/麦わらイサギと麦わらダイ

8 サバ街道今昔
 増える輸入魚/魚離れ/荒廃しやすい天然のタンパク質備蓄場

おわりに
主要参考文献

ISBN:9784004308058
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2002年09月
発売日:2002年09月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAF