岩波文庫 青N126-2
明治政治史 下
著:岡 義武
紙版
内容紹介
日本の政治史学の礎を築いた岡義武(1902―90)が明治期の政治・経済・社会を包括的に描いた通史。多くの史料を織り込みつつ均整のとれた歴史叙述となっている。帝国議会開設から大正政変後までを扱った下巻では、民族の独立確保を至上命題とする明治国家が、日清・日露戦争を経て次第に変容していく過程を描く。(解説=伏見岳人)
目次
第三章 民族の独立追求
第一節 明治二三年前後のわが国をめぐる国際状況
第二節 初期議会・条約改正
第三節 日清戦争
第四節 戦後政治の展開
第五節 軍備の拡張と階級的分化の進行
第六節 日英同盟成立の前後
第七節 日露戦争
第四章 帝国建設の進展と政党勢力の上昇
第一節 「戦後経営」
第二節 外交の新しい局面と新しい課題
第三節 明治の終焉
第四節 「大正の政変」
解説 近代日本通史への情熱……………伏見岳人
人名索引
[上巻]
序
第一章 序論=江戸封建体制とその瓦解
第二章 近代国家への移行
参考文献
解説(前田亮介)