内容紹介
栗林に群生するカタクリ、斎藤茂吉の好んだオキナグサのある風景…。失われようとしているのは生物多様性だけか? 土地の生産力を最大限に引き出して利用されてきた自然環境——数十年来、東北の地を調査してきた著者が里山を再定義。数々の風景写真と静かで熱い言葉で、民俗知としての文化の重要性を語る。オールカラー
目次
はじめに
1 里山の豊かさ
2 風景が消えようとしている
3 消えてしまった里山の姿
おわりに
参考文献
著者略歴
著:永幡 嘉之
永幡嘉之(ながはた よしゆき)
1973年兵庫県西脇市生まれ。山形県を拠点として、昆虫類を中心に動植物を調査する一方、絶滅危惧種の保全を継続的に実践する自然写真家。写真家としての主題は、ロシア極東地域と日本の里山を比較することにより、里山の歴史を読み解くこと。世界のブナ全種の森を歩き、動植物の調査を通して森の歴史を考え続ける。これらと生きものを通して日本の里山像を描き出し、次代に引き継ぐべき風景を考える。著書に『巨大津波は生態系をどう変えたか』(講談社ブルーバックス)、『大津波のあとの生きものたち』(少年写真新聞社)、『原発事故で、生きものたちに何がおこったか。』(岩崎書店)などがある。
ISBN:9784002710495
。出版社:岩波書店
。判型:A5
。ページ数:80ページ
。定価:890円(本体)
。発行年月日:2021年08月
。発売日:2021年08月10日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAL
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH。