岩波ブックレット 1046
消えたヤマと在日コリアン
丹波篠山から考える
著:細見 和之
著:松原 薫
著:川西 なを恵
紙版
内容紹介
かつて陸軍歩兵第七十連隊が置かれ、戦争の拡大とともに硅石とマンガンの鉱山で栄えた丹波篠山。その歩みは近代日本の縮図そのものだった。しかし、鉱山で働いていた朝鮮人たちのことは、なぜか公的な記録に残されていない。新聞記事や鉱山跡、慰霊碑、民族学校の資料などの調査から、見失われた彼らの足跡を掘り起こす。
目次
はじめに……………細見和之
第一章 日本の近代と丹波篠山の歩み……………細見和之
コラム 闇米を運んだ一世の女たち(川西なを恵)
第二章 丹波篠山の鉱山と在日コリアン……………松原 薫
コラム 黄和順さんの証言(松原 薫)
コラム 篠山城跡と子どもたち(川西なを恵)
第三章 丹波篠山における在日コリアンの戦後——民族学校から民族学級へ……………細見和之
コラム 篠山城跡と朴玉姫さん(川西なを恵)
コラム 「よみかきの会」の開設(川西なを恵)
おわりに……………川西なを恵
参考文献