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岩波ブックレット 1035

成人式とは何か

著:田中 治彦

紙版

内容紹介

民法改正により二〇二二年度から成人年齢が一八歳となるのに伴い、各自治体主導で行われてきた二〇歳での成人式をどうするかが課題になっている。そもそも成人式は必要なのか。戦後七〇年続いた歴史を振り返るとともに、「成人とは何か」「大人とは何か」を含め多角的に検討、成人式に関わる多くの人々への手引きともなる一冊。

目次

はじめに

第1章 「成人式」前史
 コラム1 若者組と青年団

第2章 成人の日と成人式の始まり(一九四六‐五九)
 コラム2 戦後の青年団

第3章 成人式の定着と多様化(一九六〇‐八九)
 コラム3 NHK青年の主張全国コンクール

第4章 「荒れる」成人式(一九九〇‐二〇〇八)
 コラム4 二分の一成人式

第5章 一八歳成人と成人式(二〇〇九‐二〇)
 コラム5 バンジージャンプ

第6章 未来の成人式
 コラム6 SDGs(持続可能な開発目標)

参考文献

著者略歴

著:田中 治彦
田中治彦(たなか はるひこ)
1953年生まれ。76年、東京大学教育学部社会教育学科卒業、82年、同大学院教育学研究科社会教育専門課程専攻博士課程単位取得退学、96年博士(教育学、九州大学)。岡山大学教育学部助教授、立教大学文学部教育学科教授などを経て、上智大学総合人間科学部教育学科教授を2019年定年退職。現在、同大学非常勤講師。認定NPO法人開発教育協会理事。専門は青少年教育・市民教育・開発教育。著書に『SDGsとまちづくり――持続可能な地域と学びづくり』(共編著、学文社、2019年)、『SDGsカリキュラムの創造――ESDから広がる持続可能な未来』(共編著、学文社、2019年)、『18歳成人社会ハンドブック――制度改革と教育の課題』(編著、明石書店、2018年)、『ユースワーク・青少年教育の歴史』(東洋館出版社、2012年)など。

ISBN:9784002710358
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:80ページ
定価:620円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC6