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シーリと氷の海の海賊たち

著:フリーダ・ニルソン
訳:よこの なな

紙版

内容紹介

10歳のシーリは、海賊船にさらわれた妹ミーキを取り戻すための旅に出る。海賊たちとその親玉シロガシラを追って氷海をめぐるなか、シーリは自然の厳しさだけではなく、過酷な状況でくらす人びとがほかの生き物をこき使ったり、弱者を押しのけたりするような、世界の問題にも立ち向かっていく。骨太なファンタジー。

目次

シロガシラのおはなし

鉄のリンゴ島

帰ってきたヒメウ

北極星号

ウミオウムを夕食に

遠く、ふるさとから遠くはなれたところで

ハンナのこと

枕元に銃

オオカミ諸島で

ウールストロムに呼びだされる

ナンニ

銃を撃つ

狩人にうってつけな人間

〈たこ丸〉に乗りこむ

つるつる頭とひげ面

水の中のこども

雪のバラ島の住人

船を探して

人魚のぼうや

うめられた旗

海からの訪問者



黒い髪の男の子

エイナルのひみつ

雪に落ちた血

最高の漁師

帆の村の店

〈帆の村の紋章亭〉で

北極星号の最後

野営地にいた男

わたしを見つけたひと

たこ丸の残がい

優秀な射撃手

とらわれのフレードリク

海賊たちの鉱山

鉱山のこどもたち

ミーキ

炭鉱の中で

シロガシラ船長

圧力と熱

夢に出てきたこども

ハト

正しいかけら

船長の指輪

礼砲を三発

自由になって

じめじめ島とネコ岩のあいだ

世界をささえているのは

青あらい島へ

 訳者あとがき

著者略歴

著:フリーダ・ニルソン
フリーダ・ニルソン
1979年生まれ.児童文学作家,翻訳家.2004年,ラジオドラマをもとにした作品『カラスのものすごいヒッチハイク旅行(Kråkans otroliga liftarsemester)』でデビュー.2014年にアストリッド・リンドグレーン賞を,2016年にはニルス・ホルゲション賞を受賞.2021年にスウェーデン・アカデミー児童文学賞を受賞.子どもたちへの愛情と社会への鋭い風刺にあふれた作風が話題となり,近年は壮大なファンタジー作品も発表.次世代のアストリッド・リンドグレーンと評される.
訳:よこの なな
よこの なな
1977年生まれ.図書館勤務などをへて,翻訳家に.訳書にフリーダ・ニルソン『ゴリランとわたし』(岩波書店),リーヴ・ストロームクヴィスト『21世紀の恋愛 いちばん赤い薔薇が咲く』『欲望の鏡 つくられた「魅力」と「理想」』(花伝社),モンス・ムーセソン『ティム アヴィーチー・オフィシャルバイオグラフィ』(青土社).

ISBN:9784001160499
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:366ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2023年11月
発売日:2023年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB