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岩波少年文庫 628

ぼくが子どもだったころ

著:エーリヒ・ケストナー
絵:ホルスト・レムケ
訳:池田 香代子

紙版

内容紹介

貧しい家に生まれたひとり息子は、両親の愛情をまっすぐに受けとめて育ち、働きづめの母親を懸命に支えた。大好きな体操、個性的な先生たち、つらかったクリスマス、大金持ちになったおじ、母親との徒歩旅行……軽妙かつ率直に語られる数々のエピソードが胸に迫る。ケストナーのエッセンスがつまった傑作自伝、待望の新訳。

目次

 まえがきのない本なんて

第1章 ケストナー家とアウグスティン家

第2章 小さなイーダと兄弟たち

第3章 将来ぼくの親になるふたりがついに出会う

第4章 トランク、腹帯、ブロンドの髪

第5章 ケーニヒスブリュッケ通りとぼく

第6章 先生、先生、先生ばっかり

第7章 大車輪と入学式のお菓子の袋

第8章 だいたい八歳の男の子がだいたい一日にすること

第9章 人生のささいなことがらについて

第10章 深刻な結末をむかえたふたつの結婚式

第11章 子どもの悩み

第12章 フランツおじさん、大金持ちになる

第13章 アルベルト広場の邸宅

第14章 レーマン先生のふたつの顔

第15章 母、水を行き、陸を行く

第16章 一九一四年

 最後にあとがき
 訳者あとがき

著者略歴

著:エーリヒ・ケストナー
エーリヒ・ケストナー(1899-1974)
ドイツの詩人・作家。ドレースデンに生まれる。貧しい生活のなかから師範学校に進学するが、第一次世界大戦で徴兵される。除隊後、大学に進み、在学中より執筆活動をはじめ、新聞社に勤務。1929年「エーミールと探偵たち」で成功をおさめ、子どものための本をふくめ作品をつぎつぎと発表。やがてナチスにより迫害を受けるが、屈せずに書くことを続けた。1960年、本作とそれまでの作家活動にたいして第3回国際アンデルセン賞を受賞。
絵:ホルスト・レムケ
ホルスト・レムケ
1922-1985
ドイツのベルリン生まれ。商業デザイナーを経て、雑誌や書籍のイラストレーターとして活躍。ヴァルター・トリアーの死後、親交のあったケストナーの児童書の挿絵を担当する。ほかに、デンネボルグ『小さなろばのグリゼラ』『ヤンと野生の馬』『ほらふききかんしゃ』などの挿絵を手がけた。
訳:池田 香代子
池田香代子(イケダ カヨコ)
1948-
ドイツ文学翻訳家、口承文芸研究家。東京生まれ。訳書にグリム童話のほか、少年文庫のケストナー作品と『少年の魔法のつのぶえ』、絵本『動物会議』、ゴルデル『ソフィーの世界』、フランクル『夜と霧』など。著作に『世界がもし100人の村だったら』などがある。

ISBN:9784001146288
出版社:岩波書店
ページ数:316ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2023年08月
発売日:2023年08月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DNL