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岩波少年文庫

ベルリン三部作

ベルリン1919 赤い水兵(上)

著:クラウス・コルドン
訳:酒寄 進一

紙版

内容紹介

第一次世界大戦が終わり、皇帝はいなくなった。新しい時代を夢見た人びとは、よりよい明日を求めて戦うが……。1918年から1919年にかけての冬、ベルリンの貧しい地区で育った少年ヘレは、失敗に終わった革命を目撃する。20世紀前半のベルリンを舞台に、激動の時代の転換期を労働者一家の目線でとらえた傑作「ベルリン3部作」、第1部。

目次

第一部 不穏な空気  
第二部 友と敵  

原注  
訳注  


【下巻目次】
第二部 友と敵 (続き)
第三部 怒 り
第四部 どんなに遠い未来でも
あとがき
訳者あとがき
『ベルリン1919』にまつわるドイツ年表

著者略歴

著:クラウス・コルドン
クラウス・コルドン
1943年生まれ。ドイツの作家。ベルリン生まれ。東西ドイツの分裂後は、旧東ドイツの東ベルリンに育つ。さまざまな職業を経たのち、貿易商社につとめ、インド、インドネシア、北アフリカを訪れる。1972年、西側への逃亡に失敗し、1年間拘留される。独居房での5か月を、頭のなかで小説を書くことで生きのびたという。西ドイツ政府によって73年に釈放されると、その後、西ベルリンに移住した。1977年にインドネシアを舞台とする『タダキ』でデビュー。以来、数多くの児童書やYA作品を発表する。評伝『ケストナー ナチスに抵抗し続けた作家』でドイツ児童文学賞受賞。『ベルリン1933 壁を背にして』で、銀の石筆賞受賞。
訳:酒寄 進一
酒寄進一(さかより しんいち)
1958年生まれ。翻訳家。和光大学教授。上智大学を卒業後、ケルン大学、ミュンスター大学に学ぶ。ドイツの児童文学やファンタジー、ミステリなど幅広い作品の紹介を手がける。訳書にヴェデキント『春のめざめ』(岩波書店)、クルト・ヘルト『赤毛のゾラ』(福音館書店)、シーラッハ『犯罪』『コリーニ事件』(ともに東京創元社)などがある。

ISBN:9784001146219
出版社:岩波書店
ページ数:348ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB