出版社を探す

アカデミアを離れてみたら

編:岩波書店編集部

紙版

内容紹介

大学などの学術界から「外」に出た博士たちは、何を感じ、どう生きているのか。研究の経験は、その後にどう活かされるのか。企業の研究職から官僚そして指揮者まで、主に理系の博士号取得者たちが、酸いも甘いもひっくるめて語りつくす。21人の目は「外」の世界をいきいきと映し出し、そしてアカデミアのいまを見つめる。

目次

 はじめに

1 企業につとめる
 ポスドク街道11年の果てで進退窮ま……らなかった話………牧野崇司(株式会社ブレインパッド)
 数学からデータ分析、純粋数学、そしてまたデータ分析へ………原田 慧(株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA))
 外資系バイオテクノロジー企業の一風景……花岡秀樹(イルミナ株式会社)
 准教授からエンジニアへの転身 ………今出 完(Lam Research Corporation)
 ライフサイエンスを社会に活かす……… 大隈貞嗣(H.U.グループホールディングス株式会社、富士レビオ株式会社)
 まさかの報道記者になる ………田辺幹夫(NHK)

〈特別編〉 産と学、行ったり来たり――丸山宏さんに聞く

2 組織にとらわれずに生きる
 翻訳、教育、時に研究――アカデミアを(半歩)離れてみたら………坪子理美(フリーランス翻訳者)
 そこには壁もないし境界もない ………山根承子(株式会社パパラカ研究所)

3 教育・研究をささえる
 子どものころからの夢、教師への転職 ………増田(渡邉)皓子(岡山中学校・高等学校)
 迷いの森のその先に………雀部正毅(理化学研究所)
 研究者から、研究を支援する高度専門職(URA)へ ………森本行人(筑波大学)
 政策で科学を加速し、科学で政策を加速する ………高山正行(文部科学省)
 実験室で、ふと自分を見つめて知財の道へ………福家浩之(弁理士)

4 組織をおこす
 丸腰博士(理学)の島おこし――ジョブチェンジで人生逆転!?………須澤佳子(対馬コノソレ)
 脳科学者、AI起業家になる ………金井良太(株式会社アラヤ)
 ベンチャーキャピタリストという道………宇佐美篤(東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC))

〈特別編〉 環境社会学者、政界へ――嘉田由紀子さんに聞く

5 「越境」をかさねて
 南極と被災地を通って農業へ ………岩野祥子(伊賀ベジタブルファーム株式会社)
 博士(工学)を持つ指揮者の話 ………中島章博(指揮者・作曲家)
 広告業界からアカデミアに戻ってきた話……… 岸 茂樹(農業・食品産業技術総合研究機構 農業情報研究センター)

 あとがき――博士号取得者の苦難と希望 ………榎木英介(フリーランス病理医)

ISBN:9784000614832
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:246ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年08月
発売日:2021年08月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PDX