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ケルト人の夢

著:マリオ・バルガス=リョサ
訳:野谷 文昭

紙版

内容紹介

一九一六年、大英帝国の外交官であった男に死刑が執行された。その名はロジャー・ケイスメント。植民地主義の恐怖を暴いた英雄であり、アイルランド独立運動に身を捧げた殉教者である。同性愛者ゆえに長くその名は忘れられていたが、魂の闇を含めて、事実と虚構が織りなす物語のうちによみがえった。人間の条件を問う一大叙事詩。

目次

ロジャー・ケイスメント関連地図
主要登場人物一覧

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アイルランド
エピローグ

謝 辞
訳者あとがき
参考文献

著者略歴

著:マリオ・バルガス=リョサ
マリオ・バルガス= リョサ(Mario Vargas Llosa)
1936年ペルー生まれ。1959年『ボスたち』でデビュー。1963年『都会と犬ども』でビブリオテーカ・ブレーベ賞を受賞し、1966年代表作となる『緑の家』を刊行した。その他の著作に『ラ・カテドラルでの対話』(1969)、『世界終末戦争』(1981)、『誰がパロミノ・モレーロを殺したか』(1986)、『密林の語り部』(1987)、『水を得た魚――マリオ・バルガス・ジョサ自伝』(1993)、『楽園への道』(2003)、『プリンストン大学で文学/政治を語る』(2017)などがある。2010年、ノーベル文学賞受賞。
訳:野谷 文昭
野谷文昭(のや ふみあき)
1948年神奈川県生まれ。ラテンアメリカ文学研究者・翻訳家。東京大学名誉教授、立教大学名誉教授。主な著書に、『マジカル・ラテン・ミステリー・ツアー』(五柳書院、2003)、『日本の作家が語る ボルヘスとわたし』(編著、岩波書店、2011)など。主な訳書に、ボルヘス『七つの夜』(岩波文庫、2011)、バルガス=リョサ『フリアとシナリオライター』(国書刊行会、2004)、ガルシア=マルケス『純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語』(河出書房新社、2019)、『20世紀ラテンアメリカ短篇選』(編訳、岩波書店、2019)などがある。2010年、会田由翻訳賞受賞。

ISBN:9784000614740
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:550ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB