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「犠牲区域」のアメリカ 核開発と先住民族

著:石山 徳子

紙版

内容紹介

核開発を牽引する「偉大な国」で、安全保障や経済発展のために犠牲にされ、環境汚染の最前線で生きるアメリカ先住民の人びと。「最大多数の幸福」を名目に、いかに彼らの存在が不可視化されてきたか。セトラー・コロニアリズムによる支配の構造と、それに対する粘り強い抵抗の歩みを、長年の調査をもとに描き出す。

目次

はじめに

一章 セトラー・コロニアリズムの国の核開発
二章 ハンフォード・サイト汚染される先住民族の聖地
三章 ハンフォード・サイトの記憶 不可視化される環境汚染
四章 ウラン開発とナバホ・ネーション
五章  ネバダ実験場の地理空間 大地に刻まれるクレーター
六章 骸骨の谷から見える未来
七章 核開発とセトラー・コロニアリズム 環境正義への歩み

呼称について
あとがき


引用文献

著者略歴

著:石山 徳子
石山徳子(いしやま のりこ)
1971年東京都生まれ。日本女子大学文学部英文学科卒業。ラトガース大学大学院地理学研究科博士課程修了(Ph.D. 地理学)。専門は人文・政治地理学、地域研究(アメリカ合衆国)。明治大学政治経済学部、大学院教養デザイン研究科教授。著書に『米国先住民族と核廃棄物――環境正義をめぐる闘争』(明石書店、2004)、『震災・核災害の時代と歴史学』(共著・青木書店、2012)、『「ヘイト」の時代のアメリカ史――人種・民族・国籍を考える』(共著・彩流社、2017)などがある。

ISBN:9784000614221
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:298ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS