内容紹介
「さらば、平成」と、惜別の思いを綴ろうとしたら、脳裏に浮かぶのは昭和の出来事ばかり。戦争、復興からバブル景気まで、著者が生きた昭和は激動の時代だった。本書では、昭和を振り返りながら、82歳のいま思うことを、一人語り調文体で自由奔放に綴る。世相・文化・芸術・社会について愉快・痛快に論じるエッセイ集。
目次
まえがき
〈その一〉
一生とは十二センチの幅
しあわせのおまじない
老子とその弟子
八月が厭
甲子園
流行りもの
〈その二〉
遠くの風景
和田誠という洗練
休火山爆発
落語家気質
見返り老人図
なかがき
(あるいはインターミッション)
〈その三〉
「人生の贈りもの」
伝える人たち
江戸っ子の言語感覚
吉行淳之介という野次馬
退屈願望
父,在りせば
ふたりの女流漫画家
魔法瓶はいい!
〈その四〉
半分,堅い.
四字熟語
森繁さん
著者略歴
著:山藤 章二
山藤章二(やまふじ しょうじ)
1937年東京生まれ.武蔵野美術学校デザイン科卒業.広告会社をへて,64年独立.講談社出版文化賞(70年),文藝春秋漫画賞(71年),菊池寛賞(83年)などを受賞.04年,紫綬褒章受章.
主な著書に『山藤章二のブラック・アングル25年 全体重』(朝日新聞社),『アタクシ絵日記 忘月忘日』1~8(文春文庫),『山藤章二イラストレーション 器用貧乏』(徳間書店),『山藤章二戯画街道』(美術出版社),『山藤章二の顔事典』(朝日文庫),『対談「笑い」の構造』『対談「笑い」の解体』『対談「笑い」の混沌』『山藤章二のずれずれ草「世間がヘン」』『駄句だくさん』(以上,講談社),『カラー版 似顔絵』『ヘタウマ文化論』(以上,岩波新書),『まあ,そこへお坐り』『論よりダンゴ』『自分史ときどき昭和史』『老いては自分に従え』『はじめての八十歳』(以上,岩波書店)など.
ISBN:9784000613330
。出版社:岩波書店
。判型:4-6
。ページ数:192ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2019年04月
。発売日:2019年04月10日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ。