ヒューマニティーズ
ヒューマニティーズ 古典を読む
著:小野 紀明
紙版
目次
はじめに
一、解釈学的循環の問題
テキストの真意を理解することはできるのか/解釈学的循環という難問/第一の解釈学的循環──単語と文章/第二の解釈学的循環──過去のテキストと現在の読者/第三の解釈学的循環──過去の著者と現在の読者/ 「対話」という実践/テキスト理解と他者理解
二、二つのニーチェ解釈
タイトルに込められた意味/二つの解釈──存在と生成/誰? 何?/知性の役割、感性の役割/二項対立と両義性/ニーチェはファシストか? ポストモダニストか?/ニーチェの真意はどこにあるのか/ディオニュソスとアポロン/肯定の精神と否定の精神/自己と自我/運命愛と戯れ/大いなる政治と自己/真の世界が滅びるとき
三、他者認識の問題
解釈学から人間学へ/精神史=精神科学とは何か/ 「根源的なわたし」から「他者」へ/存在と存在物/両義性の立場/他者に開かれた共同体へ/地平の融合とは何か/政治的なものと他者
四、解釈学を学ぶために何を読むべきか
おわりに