ヒューマニティーズ
ヒューマニティーズ 教育学
著:広田 照幸
目次
はじめに
一、教育論から教育学へ──教育学はどのように生まれたのか?
㈠ 誰でもしゃべれる/誰でもやれる教育?
㈡ 教育とは何か
定義の問題/他者への働きかけ/ 「教育」という視線の次元
㈢ 教育学の成立
人間改造プログラム/学校の拡大/教育に関する「学」/教育学の科学化
二、実践的教育学と教育科学──教育学を学ぶ意味は何か?
㈠ 実践的教育学
実践的教育学とは何か/実践的教育学の問題領域/実践的教育学の危うさ
㈡ 教育科学
教育科学とは何か/存在と規範/科学的認識の限定性/現実への応用という飛躍
㈢ なぜ学ぶのか
実践的教育学と教育科学を使いこなす/実践的教育学と教育科学の相補性/技術知と反省知/教師のための知/市民のための知
三、教育の成功と失敗──教育学は社会の役に立つのか?
㈠ 教育の不確実性
他者への試行/教育の〈悲劇性〉/学習可能性と教育可能性の距離
㈡ 教育可能性に向けたテクノロジー
体罰による教育/競争というテクノロジー/発達に沿った教育/現代まで生きるヘルバルト/個別教授から一斉教授へ/一九世紀の教育学の限界/進歩主義教育運動のインパクト/テクノロジーの進歩
㈢ 教育学と社会
教育の革新の契機/教育学の貢献
四、この世界に対して教育がなしうること──教育学の未来はどうなるのか?
㈠ 何のための教育か
目的なき技術知/教育学のシニシズム
㈡ ポストモダン論の衝撃
臆病な教育哲学/困惑する教育諸学
㈢ 教育目的の迷走
空隙/消費者/空虚
㈣ 教育目的再構築論の危うさと可能性
教育目的再構築論の危うさ/デューイの教育目的論/社会を作り出す個人を作る教育
五、教育学を考えるために──何を読むべきか
本を探す/好循環/教育学を学び始めるために/教育学を深めるために/最後に
おわりに
ISBN:9784000283243
。出版社:岩波書店
。判型:B6
。ページ数:120ページ
。定価:1400円(本体)
。発行年月日:2009年07月
。発売日:2009年07月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA。