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物語のものがたり

著:梨木 香歩

紙版

内容紹介

『秘密の花園』の主人公はなぜ憎たらしく描かれたのか。『赤毛のアン』の作者モンゴメリは、グリン・ゲイブルスという場所に何を託したのか。児童文学の名作を読み解き、いぬいとみこ、石井桃子、村岡花子、ビアトリクス・ポターら先人たちの仕事の核心に迫っていく。物語の名手による初の児童文学エッセイ集。

目次

Ⅰ 『秘密の花園』ノート
 はじめに
 一
 二
 三
 四
 おわりに——描かれなかった父親たち、受け継がれていくものと自分だけの庭

Ⅱ 物語の場所
 「ほろびゆくもの」の行方——アリエッティの髪留め
 木かげの家の小人たち
 「深く関わっていける」資質
 いとしのクレメンタイン、いとしのエリザベス
 「赤毛のアン」の現在
 ナチュラリストの描く森
 うかつには読めない
 ビアトリクス・ポターと湖水地方、そして「青い服のウサギ」
 座談会 物語をめぐって(鶴見俊輔・別役実・梨木香歩)

物語のものがたり——あとがきにかえて

初出一覧

著者略歴

著:梨木 香歩
梨木香歩(なしき かほ)
1959年生まれ。作家。小説に『丹生都比売 梨木香歩作品集』『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『家守綺譚』『沼地のある森を抜けて』『冬虫夏草』(以上、新潮社)、『僕は、そして僕たちはどう生きるか』(理論社、のち岩波現代文庫)、『村田エフェンディ滞土録』『雪と珊瑚と』(以上、角川書店)、『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』(以上、朝日新聞出版)、『ピスタチオ』(筑摩書房)、『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』(以上、福音館書店)、『海うそ』(岩波書店)など。エッセイに『春になったら莓を摘みに』『渡りの足跡』『エストニア紀行』『やがて満ちてくる光の』(以上、新潮社)、『水辺にて』(筑摩書房)、『炉辺の風おと』(毎日新聞出版)、『ほんとうのリーダーのみつけかた』(岩波書店)など。翻訳に『ある小さなスズメの記録』(文藝春秋)、『わたしたちのたねまき』(のら書店)などがある。

ISBN:9784000253277
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:164ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ