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プシュケー 他なるものの発明II

著:ジャック・デリダ
訳:藤本 一勇

紙版

内容紹介

1980年代、デリダは政治的・倫理的な問題に向かい合うようになる。実践的な問題に介入することで生まれた緊張関係によって、その哲学はたえず問い直され、磨かれていく。本書では、アパルトヘイトなど具体的な問題はもとより、哲学、文学、建築など幅広い主題を扱った12篇を収録する。ハイデガーに関する「ゲシュレヒト」?・?も収載。(全2冊完結)

目次

凡 例

日本の友への手紙
ゲシュレヒトⅠ 性的差異,存在論的差異
ハイデガーの手(ゲシュレヒトⅡ)
ネルソン・マンデラの感嘆あるいは反省の法
狂気の点――いま建築を保ちつつ
なぜピーター・アイゼンマンはかくもよい本を書くのか
前書きのための五十二のアフォリズム
不時のアフォリズム
いかに語らずにいられるか 否認の数々
デジスタンス
ウィの数
戦争中の諸解釈 カント,ユダヤ人,ドイツ人


訳者あとがき(ポスト・スクリプトゥム)――追伸を命じられた「翻訳者の使命」?

著者略歴

著:ジャック・デリダ
ジャック・デリダ(Jacque Derrida)
1930年,アルジェリア生まれ.1984年,社会科学高等研究院(フランス,パリ)教授に就任.主な著書に,『グラマトロジーについて』(De la grammatologie,Minuit,1967),『エクリチュールと差異』(L'Écriture et la différence,Seuil,1967),『哲学の余白』(Marges - de la philosophie,Minuit,1972),『弔鐘』(Glas,Galilée,1974),『散種』(La dissémination,Seuil,1972),『ポストカード』(La carte postale.De Socrate à Freud et au-delà,Flammarion,1980),『友愛のポリティックス』(Politiques de l'amitié,Galilée,1994),『マルクスと息子たち』(Marx & Sons,Puf/Galilée,2002)等がある.2004年没.
訳:藤本 一勇
藤本一勇(ふじもと かずいさ)
1966年生まれ.早稲田大学文学学術院文化構想学部教授.〈著書〉『情報のマテリアリズム』(NTT出版,2013年),『外国語学〈ヒューマニティーズ〉』(岩波書店,2009年).〈訳書〉ジャック・デリダ『アデュー――エマニュエル・レヴィナスへ』(岩波書店,2004年),同『哲学の余白』(上・下)(共訳,法政大学出版局,2007-2008年),同『散種』(共訳,法政大学出版局,2013年),同『プシュケー――他なるものの発明I』(岩波書店,2014年),レオン・ウェルト『僕の知っていたサン=テグジュペリ』(大月書店,2012年).

ISBN:9784000246903
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:540ページ
定価:8700円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1DDF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1DDN