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一粒の麦死して 弁護士・森長英三郎の「大逆事件」

著:田中 伸尚

紙版

内容紹介

幸徳秋水らが処刑された,近代日本最大の思想弾圧「大逆事件」.その真実を明らかにすべく,戦後,再審請求を立ち上げた弁護士・森長英三郎.遺族らを訪ね,抹殺された犠牲者の人間性の回復に心血を注いだ生き様は何を物語るのか.「宴のあと」裁判でプライバシー権を確立するなど,人間のための司法を求め闘った弁護士の生涯を追う.

目次

第1章 前夜の回廊
第2章 緘黙せず
第3章 自由主義
第4章 風霜五十余年 遥か
第5章 百年の余韻

あとがき
主な引用・参照文献

著者略歴

著:田中 伸尚
田中伸尚(たなか のぶまさ)
ノンフィクション作家.『ドキュメント 憲法を獲得する人びと』(岩波書店)で第8回平和・協同ジャーナリスト基金賞.明治の大逆事件から100年後の遺族らを追ったノンフィクション『大逆事件──死と生の群像』(岩波書店,のちに岩波現代文庫)で第59回日本エッセイスト・クラブ賞.著書に『飾らず,偽らず,欺かず 管野須賀子と伊藤野枝』『囚われた若き僧 峯尾節堂 未決の大逆事件と現代』『行動する預言者 崔昌華──ある在日韓国人牧師の生涯』(以上,岩波書店),『靖国の戦後史』(岩波新書),『いま,「靖国」を問う意味』(岩波ブックレット),『反忠──神坂哲の72万字』(一葉社),『これに増す悲しきことの何かあらん──靖国合祀拒否・大阪判決の射程』(七つ森書館),『さよなら,「国民」──記憶する「死者」の物語』(一葉社)など個人の自由と国家の関係を問う著書多数.1988─95年,「アジアに対する日本の戦争責任を問う民衆法廷準備会」の代表世話人の一人を務めた.

ISBN:9784000245418
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:254ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ