著者略歴
著:キャリル・フィリップス
キャリル・フィリップス(Caryl Phllips)
1958年,セント・キッツ生まれ,生後まもなく両親とともに英国に移住し,イングランド北部のリーズで育つ.オックスフォード大学卒業.85年のデビュー作『最後の旅路』以来,本書の他に,『河を越えて』(1993),『血の性(さが)』(1997),『降りしきる雪のなかで』(2009)など,9作の小説がある.エッセイや旅行記の名手でもあり,アンソロジーの編集も手がける.現在はイエール大学で教鞭をとり,米国を本拠に,カリブ,英国,アフリカ,と大西洋を行き来しつつ,旺盛な創作活動を続けている.
訳:上野 直子
上野 直子(うえの なおこ)
1962年生まれ,獨協大学外国語学部教授.訳書にキャリル・フィリップス著,『新しい世界のかたち』(明石書店,2007),フランシーヌ・デュ・プレシックス・グレイ著『シモーヌ・ヴェイユ』(岩波書店,2009年) など.専門は英語圏ディアスポラ文学,ブラック・ブリティッシュ文学.