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日本の環境思想の基層

人文知からの問い

編著:秋道 智彌

紙版

内容紹介

異分野を超えて人文知から環境思想を問い直す

目次

序章 災害をめぐる環境思想:秋道智彌第1部 自然の思想1 「空間の履歴」から読みかえる環境思想——「安全神話」の真実:桑子敏雄2 日本の自然暦と環境観:中牧弘允3 概念から実体へ——絵俳書『山の幸』の位置から,子規に説き及ぶ:井田太郎4 近代日本の自然観——記念樹をめぐる思想とその背景:末木文美士・岡本貴久子第2部 生業の思想5 生業の古代中世史と自然観の変遷:井原今朝男6 食と農の環境思想:佐藤洋一郎7 生業と供養思想——資源管理と持続的な利用:湯本貴和第3部 供養の思想8 供養の概念について——南アジアと東アジアの比較:立川武蔵9 反・供養論——動物を「殺す」ことは罪か?:菅 豊10 虫送りの生命観——日中の棲み分け共生思想:岡田真美子11 入らずの山と鎮守の森——もうひとつの環境思想としての民俗知:小松和彦終章 日本の環境思想が問いかけるもの:秋道智彌

著者略歴

編著:秋道 智彌
秋道智彌(あきみち ともや)
1946年京都市生.総合地球環境学研究所教授.生態人類学.理学博士.京都大学理学部動物学科,東京大学大学院理学系研究科人類学修士課程修了,同博士課程単位修得.国立民族学博物館民族文化研究部長,総合研究大学院大学先導科学研究科客員教授を経て現職.著書に『コモンズの地球史』(岩波書店),『コモンズの人類学』(人文書院),『クジラは誰のものか』(筑摩書房),『クジラとヒトの民族誌』(東京大学出版会),『海洋民族学』(東京大学出版会),『アユと日本人』(丸善),『海人の民族学』(日本放送出版協会)等.編著に『論集モンスーンアジアの生態史』(弘文堂),『水と世界遺産』(小学館),『紛争の海』(人文書院)等多数.

ISBN:9784000242905
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2012年03月
発売日:2012年03月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ