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帝政民主主義国家 ロシア

プーチンの時代

著:中村 逸郎

紙版

内容紹介

大統領を慈父たる皇帝と仰ぐ市民生活の実像

目次

序章 「皇帝」プーチンに直訴する人びと

第一章 「皇帝」プーチンの登極――「官」「軍」「民」が支える「帝政民主主義」――
 1 プーチンへの政権移譲の日
 2 民衆の救済者としての「慈父たる皇帝」
 3 階層分化と公共サービスの破綻
 4 問われる支配者の「人格」
 5 IT帝政とマスコミ統制

第二章 プーチンの行政革命――連邦支配の強化――
 1 機動性の追求
 2 上意下達による地方支配の強化ち財政関係
 3 地方自治体の形骸化と二重権力

第三章 公共性をめぐる葛藤――脆弱な生活基盤――
 1 劣悪な共同生活
 2 軽視される社会的合意
 3 切り崩される公共性
 4 地域社会における貧富の差

第四章 法支配の形骸化――地方役人に追い詰められる住民――
 1 官僚主義の狭間に取り残される住民
 2 脅かされる安全な生活
 3 破棄される公約
 4 大統領への直訴状

第五章 政財界の癒着――諦めの底に沈み行く住民たち――
 1 悪化する社会インフラ
 2 官僚と投資家の裏取引き
 3 住民組織の結成
 4 見せかけの民主主義

終章 両刃の剣を操る「皇帝」――ポピュリズムの強さと脆さ――

 あとがき
 文献と一次資料

ISBN:9784000240130
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2005年04月
発売日:2005年04月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH