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沈黙を破る

元イスラエル軍将兵が語る“占領”

編:土井 敏邦

紙版

内容紹介

証言から浮かび上がる「占領」の本質

目次

序章 「沈黙を破る」とは――なぜイスラエル軍将兵の証言を日本に伝えるのか
 逃げる青年の射殺
 登校する少女に撃ち込まれた十数発の銃弾
 狙撃兵に頭を撃ち砕かれた姉弟
 ジェニン侵攻の証言
 自らの加害を語り始めた元イスラエル軍将兵たち
 普遍的な“侵略軍”将兵の行動と心理

Ⅰ 占領地の日常――「沈黙を破る」証言集より
 気ままな家屋破壊
 「誤って」殺される住民たち
 形だけの「発砲手順」
 「トラブル探し」
 「街の通りで見かける者は全員射殺せよ」
 非武装の少年の殺害
 軍用犬に食べられた男性
 子どもの殺害と罰金
 見て見ぬふりの上層部

Ⅱ なぜ「沈黙を破る」のか――メンバーの元将兵と家族らへのインタビュー
 ユダ・シャウール(元将校)
 アビハイ・シャロン(元将兵)
 ノアム・ハユット(元将校)
 ラチェル・ハユット(ノアムの母親)
 ドタン・グリーンバルグ(元将兵)
 ダニー・グリーンバルグ,アリザ・グリーンバルグ(ドタンの両親)
 ドタンによる反論
 ラミ・エルハナン(「沈黙を破る」顧問)

Ⅲ 旧日本軍将兵とイスラエル軍将兵――精神科医・野田正彰氏の分析から
 イスラエル軍将兵と旧日本軍将兵のおかれた環境の違い
 パワーの快感
 感情の鈍磨
 旧日本軍将兵の“感情の鈍磨”との違い
 自分の“怪物性”に気づかない日本社会
 発言を受けとめられない社会
 発言を受けとめる社会

 あとがき

ISBN:9784000238496
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2008年05月
発売日:2008年05月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS