竹島・独島
史的検証
著:内藤 正中
著:金 柄烈
目次
はじめに
第一部 竹島の歴史――内藤正中
1 竹島固有領土論の虚構
2 米子町人の竹島渡海
1 元和四年竹島渡海開始説への疑問
2 竹島渡海免許とは何か
3 松島渡海免許はあったのか
4 磯竹島との関係は
5 磯竹島とはどこのものか
3 竹島一件と安龍福
1 竹島渡海事業
2 一六九二(元禄五)年の遭遇
3 一六九三(元禄六)年のアンピンシャ連行
4 釜山倭館での日朝交渉
5 竹島一件と竹島渡海禁止令
4 安龍福の抗議来藩
1 隠岐の安龍福
2 鳥取藩における安龍福
3 安龍福は書契を受け取ったか
5 竹島外一島の領有権
1 天保八年の竹島渡海禁止令
2 島名の混乱
3 竹島外一島の領有権明確化
4 鬱陵島開拓令と日本人渡航禁止
5 大韓帝国勅令第四一号の公布
6 日本領土編入をめぐる問題
1 無主地先占か領有意思の再確認か
2 リヤンコ島の領土編入申請
3 領土編入の手続きをめぐって
4 島根県官員の鬱島郡守訪問
7 戦後の竹島問題
1 固有領土論の登場
2 対日平和条約と領土問題
3 李ラインと竹島
第二部 独島の歴史――金柄烈
1 于山島は独島なのか
1 独島とは
2 韓日両国の認識
3 鬱陵島と独島の地理的関係
4 文献に見える于山島
2 竹島渡海免許の不法性
1 徳川幕府の鬱陵島認識
2 阿部家と渡海免許
3 安龍福のための解明
1 安龍福の活動に対する日本人の主張
2 元禄九年の調査記録で確認された内容
3 なぜ安龍福の名前が時間と場所によって異なったのか
4 日本の軍事的要請による独島編入
1 朝鮮半島での主導権確保のための日露戦争
2 鬱陵島でのロシア人強制追放
3 日本海軍が見出した独島の戦略的価値
4 独島の侵奪
5 日露戦争でのロシア人の強制退去
6 無主地の合法的編入として装う
5 外交権の剥奪後の終結と望楼撤去
1 朝鮮外交権の計画的剥奪
2 日本への編入告示と通報
3 朝鮮の抗議
6 サンフランシスコ講和条約と独島
1 サンフランシスコ講和条約と韓国
2 サンフランシスコ講和条約以前の関連文書
3 サンフランシスコ講和条約草案の作成と日本側の努力
4 韓国側の努力
5 サンフランシスコ講和条約における独島の法的地位677号
7 韓国の実効的支配と独島
1 「決定的期日」と独島
2 実効的支配と独島
3 韓国の実効的支配
4 終わりに
第三部 総括――内藤正中
1 日韓両国の竹島(独島)論争
2 固有領土論をめぐって
3 安龍福の評価をめぐって
4 竹島外一島本邦関係無之
5 日本による領土編入
6 対日平和条約以後
終わりに
注
参考文献