目次

序章　聖書に問う
　いちばん小さくされた者とはだれか
　イエスはどちら側に立っているか
　目の位置を移す
　「もう一つの福音」の怖さ
　もう一度，聖書に戻る

第一章　どこに立って聖書を読むのか
　イエス像の誤り
　メタノイア＝低みからの見直しを
　信じるということ
　メタノイアする
　最期のイエス
　福音とは何か
　洗礼とは何か

第二章　聖書が告げるイエスのイメージ
　イエスをとおして神と出会う――ヨハネ福音書のイエス
　幼子とはだれか
　低みに立ちかえ
　この地上に神の力が働く
　狼ではなく，羊として
　よく冷やした水の一杯
　わたしが飢えていたとき
　イエスの生いたち
　石切りの子
　あのマリアの子
　本物の羊飼い
　園の番人

第三章　神はだれを選んだのか
　 聖書，わたしの読み方
　選びの神学
　アブラハムの選び
　モーセの選び
　障害者モーセ
　ダビデの選び
　十二弟子の選び
　パウロの選び
　苦難のしもべ
　神からの力
　力は，弱っているときにこそ
　抑圧からの解放
　正義と罪

第四章　怒りと共感
　どこから読み直すか，聖書
　はらわたをつき動かされる
　怒りの人，イエス
　イエスの平和
　分裂をもちこむ人，イエス

終章　人を大切にする
　隣人を自分のように
　「愛する」ことよりも「大切にする」ことを
　対話
　福音書のイエスと選びの神学――本書における聖書アンソロジーの構造と流れ

　聖書引照箇所索引