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「生」の人類学

著:田辺 繁治

紙版

内容紹介

田辺人類学の手法と思想の集大成

目次

 序章 「生」の人類学というまなざし

第1部「生」のフィールドから

精霊と力
 第1章 精霊をめぐる秩序と暴力
 第2章 稲魂のゆくえ
 第3章 精霊と民族カテゴリー
儀礼とイデオロギー
 第4章 供犠を解剖する
 第5章 オーエルと失敗した供犠
 第6章 死,そしてイデオロギー的死
苦悩とコミュニティ
 第7章 苦しみと生の可能態
 第8章 憑依の身体技法
 第9章 たちあらわれる真実
 第10章 生社会における未来性

第2部 実践・イデオロギー・コミュニティ

 第11章 実践の概念―ブルデューのハビトゥスをめぐって
 第12章 イデオロギーと実践
 第13章 実践宗教の人類学―上座部仏教社会への視点
 第14章 日常的実践とコミュニティ

 終章 コミュニティを想像する

 参照文献
 あとがき

著者略歴

著:田辺 繁治
田辺 繁治(タナベ シゲハル)
国立民族学博物館名誉教授,元大谷大学文学部教授.文学修士(京都大学大学院文学研究科),Ph.D.(ロンドン大学大学院東洋アフリカ研究学院).澁澤賞(1978年),日本文化人類学会賞(2008年)受賞.専門は社会人類学で,東南アジアにおける上座部仏教,精霊信仰,保健医療,エイズ自助グループの研究を行っている.著書に『ケアのコミュニティ―北タイのエイズ自助グループが切り開くもの』(岩波書店),『生き方の人類学―実践とは何か』(講談社現代新書),『コミュニティと統治性―北タイのHIV感染者グループ』(バンコク:シリントーン人類学センター,タイ語),編著に『社会空間の人類学―マテリアリティ・主体・モダニティ』(世界思想社),『日常的実践のエスノグラフィ―語り・コミュニティ・アイデンティティ』(世界思想社),『アジアにおける宗教の再生―宗教的経験のポリティクス』(京都大学学術出版会),Cultural Crisis and Social Memory(London: Routledge)ほか多数.

ISBN:9784000236911
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:6400円(本体)
発行年月日:2010年02月
発売日:2010年02月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH