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真実委員会という選択

紛争後社会の再生のために

著:阿部 利洋

紙版

内容紹介

紛争後の社会をいかに「再生」してゆくのか

目次

Ⅱはじめに

序章 なぜ真実委員会なのか
 紛争後社会への新たなアプローチ
 和解は理想か現実か
 理念をどう捉えたらよいか
 真実を追究するという復讐
 以下の構成

第1章 真実委員会の登場
 壮大な実験
 時代背景―一九九〇年代の紛争
 どこで行われてきたか―実はたくさんある
 真実委員会の定義―類似する組織との区分
 何をするか― 公聴会まで
 人々はどのように真実委員会を体験したか―公聴会
 理念について,もう一度問いかける

第2章 真実のモザイク
 真実は定義されていない
 真実への懐疑
 真実に対する葛藤
 多元的な真実認識
 記憶の復元過程に着目する
 駆け引きのなかの真実
 真実はどこへ向かうのか―入手した情報の扱い
 真実はどこへ向かうのか―「真実」は真実委員会だけが管理できるものではない
 真実のモザイク―第2章における理念と現実の重なり合い

第3章 和解の逆説
 和解という言葉は初めから戸惑わせる
 和解とは心の変化のことか?
 和解は相互理解として考えられるか
 儀礼として和解を考える
 逆説的な和解の理解
 
第4章 真実委員会を/がもたらす思考― その同時代性
 消極性のプラグマティズム
 不信の時代に集合行為を方向づける
 加害・被害の人間関係が変わりうるという発想
 
 注
 参考文献
 おわりに

ISBN:9784000234504
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2008年04月
発売日:2008年04月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS