ジャパンクールと江戸文化
著:奥野 卓司
紙版
内容紹介
ジャパンクールの原点は「江戸文化」にある
目次
口上
第1章 ジャパンクールからみえる江戸文化
1 モザイク状に広がる日本文化―パリのジャパンクール
2 変貌するファン層
3 「伝統文化」のニューウェーブ
4 江戸人のクールな生き方
5 江戸時代をフィールドワークする
第2章 コミュニティを再生する江戸文化
1 「こんぴら歌舞伎」は全国から
2 歌舞伎によるまちづくり
3 祇園祭の変容
4 「伝統」の発明
第3章 ジャパンクールとしての江戸文化
1 「開国」していた江戸,「鎖国」している現代
2 江戸文化のデジタル化
3 「モノづくり」から「モノ語りづくり」へ
4 玉三郎のデジタル感覚
5 デジタル歌舞伎へ
第4章 江戸文化の「モエ」の構造
1 「情報化」「成熟化」「多様化」が「江戸」を呼ぶ
2 江戸のメディア文化
3 「数奇者」というオタクのネットワーク
4 「武士道」なんか知らない―マンガとしての「忠臣蔵」
5 エンターテインメントとしてのテクノロジー
6 アニミズムからアニメへ―キャラクターの錬金術
7 鎖国のクニのグローバリズム
8 江戸人の美意識―ワビ・サビ・イキ・モエ
第5章 京都・大坂・名古屋のコンテンツ戦略
1 上方の文化ビジネス戦略
2 京都商法としての家元制・本家制
3 大坂商家のフィランソロピー
4 元気な名古屋の存在理由
第6章 江戸という近未来
1 江戸は「管理社会」か「大衆社会」か
2 クールな江戸町民にとっての幸福―西鶴の教えるネット社会の罠
3 「江戸文化」をデジタル・コンテンツに
主要参考文献
あとがき