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自殺が減ったまち

秋田県の挑戦

著:本橋 豊

紙版

内容紹介

「社会問題としての自殺」の処方箋がここに

目次

 はじめに

第一章 自殺は防ぐことができるか?――公衆衛生学から考える
 自殺対策基本法はなぜ必要とされたのか?
 自殺は個人の問題なのか?
 日本ではどのような人たちが自殺しているのか?
 原因がわからなくても予防はできる
 地域づくりとしての自殺予防

 コラム あらゆる自殺を防ぐことができるのか

第二章 〈秋田県=自殺率ワースト1〉という現実
 高い自殺率,その実態
 身近に自殺した人が多すぎる
 対策を願う切実な声――メディアのインパクト
 なぜ北東北地方の自殺率が高いのか?
 のどかな農村で悩みを抱える人たち

 コラム 私が薦める自殺予防の本

第三章 自殺予防最前線――地域づくりが自殺を防ぐ
 日本一の汚名返上を――「健康秋田21」の取り組み
 自殺予防モデル事業が始まった
 隣近所の良き相談者――合川町の「ふれあい相談員」
 よってたもれ――藤里町の「心といのちを考える会」
 「健康のまちづくり」を進める――高齢者を支える大森町
 不況の影響を強く受ける町――東由利町の試み
 モデル町に負けない取り組み――平鹿町の試み
 能代山本地区の「しらかみふれあいネット」
 うつ病のことをどれだけ知っているのか

 コラム 地域の福祉と自殺予防――介護社会における高齢者の生きがいづくり

第四章 安心して助けを求められる社会をつくる
 「自殺問題に取り組むことが自殺を増やす」という誤解
 「蜘蛛の糸」――倒産した経営者の自殺を防ぐ
 新聞に自殺予防の意見広告を出した!
 遺族の心のケアが新たな自殺を防ぐ
 地域住民は自殺予防をどう見ているか?
 見えてきた成果

 コラム 小さな町で変わってきたこと――「自殺が減ったまち」の声

第五章 残された課題,これからすべきこと
 自殺者の多い大都市において必要な対策は何か?
 届かぬ叫び――必要となる自殺未遂者へのケア
 自殺を生まない制度の確立へ向けて
 地域に対する信頼感を再構築する
 助けを求めることは正しいこと――安心して悩める社会へ

ISBN:9784000234313
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2006年12月
発売日:2006年12月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF