目次

Ⅰ 子ども理解という問題
　１ 人間形成の「危機」と子ども理解の問題
　２ 現代社会と子ども理解の深まり
　３ 発達援助専門職と子ども理解
　４ 親たちの暮らしと子ども理解

Ⅱ 子ども理解と臨床教育学
　１ 戦後教育学と子どもへの関心
　２ 人間発達の原点に立ち戻る
　３ 子ども研究の方法
　４ 臨床教育学の構想

Ⅲ 地域からの子ども理解
　１ 北海道の檜山・上ノ国町で
　２ 子どもたちが語った「人生イメージ」
　３ おとなたちが語った地域と子ども
　４ 子ども理解と新しい共同の動き

Ⅳ フィンランドへの関心と子ども理解
　１ PISAとフィンランド・ブーム
　２ フィンランドの子どもたちの「高成績」の背景と要因
　３ フィンランドの子どもたちの生き方と教養の質
　４ 子どもの育ちを支える人々の暮らし

Ⅴ 子ども理解と教師像の問い直し
　１ 今日の「教育改革」と教師像の問題
　２ 子どもたちの声と教師像の問い直し
　３ 子ども理解のカンファレンスの試み
　４ 生活史・実践史の語りと聴きとり

Ⅵ 子ども理解と生活綴方教育の再発見
　１ 恵那の教師たちと生活綴方教育
　２ 一つの生活綴方作品
　３ 成長のための熟慮の時間
　４ 教師が子どもを理解するとは

Ⅶ 教師教育と子ども理解のカリキュラム
　１ 臨床教育学の講義と子どもへの関心の明確化
　２ カンファレンス的学習と子ども体験の言語化
　３ ゼミナールと子ども理解のための「母観念」の共有
　４ 作品の制作と熟慮の時間

　あとがき