個人情報保護はこう変わる
逆発想の情報セキュリティ
著:牧野 二郎
内容紹介
新しい情報セキュリティの解決策を提案
目次
はじめに
第1章 いまなにが起こっているか―不信の時代へ
1 止まらない情報漏えい・情報セキュリティ事故
重大情報が漏れてゆく
漏えい事故の真の原因と対策
システムクラッシュの恐怖
2 なんか変?―個人情報保護狂騒曲
みんなで祝っちゃだめなのか?
予備校抜きで大学進学?
クラスから名簿が消えた?
3 不信の時代
「うたがう」ビジネス大流行
電子メールの閲覧は許されるか?
監視カメラは許されるか?
社員をつるし上げろ
預金者を疑う生体認証システム
第2章 「ブラックボックス」の落とし穴―デザイン法としての個人情報保護法
1 こうして「ブラックボックス」ができる―コンセンサス法からデザイン法へ
法律が変だ
デザイン法の問題点
2 「ブラックボックス」の増殖と拡大
行政の中で広がるブラックボックス
専門化の急進と専門家の影響
素人には説明してもわからない
3 ブラックボックスは解消できるか?
専門家の果たす役割
インフォームドコンセントの意味
セカンドオピニオンを提示する
パブリックコメント制度を再生する
ブラックボックスを解消するために
4 組織のなかの「ブラックボックス」
コンプライアンス(法令遵守)違反は防げるか?
事件に見る隠蔽の本質
第3章 個人情報保護法を問い直す
1 情報セキュリティの問題点
情報社会の脆弱性と可能性
情報セキュリティの基本とは?
2 個人情報漏えい事故をどう見るか?
ブラックボックスの中の個人情報保護法
個人情報漏えい事故の本当の危険はなにか
個人情報漏えいの本質は何か
なぜ事故が止まらないのか
3 危険性の本質
事件を検証する
事故の原因は何か
4 ルールがあっても事故は続く
自らの業務改善を進めるルール作り
第4章 情報セキュリティを逆転させる
1 現場から逆発想する―性悪説から性弱説へ
人間の本質に根ざしたセキュリティとは
性悪説から性弱説へ
2 リスクから逆発想する
社員監視ではなく,業務の点検へ
3 個人情報から逆発想する
個人情報などいらない
新しいビジネスの動き
4 自己情報コントロールから逆発想する
自己情報コントロール権が現実になる時代
おわりに
ISBN:9784000228596
。出版社:岩波書店
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2005年11月
。発売日:2005年11月29日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ。