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言葉と記憶

著:細見 和之

紙版

内容紹介

記憶の分有にむけた新たな倫理の可能性

目次

言葉と記憶――ツェラーン,カツェネルソン,尹東柱

Ⅰ 証言に接するということ

 悲しみのトラディション――『ショアー』に登場するイディッシュ・リートについて
 『ナヌムの家』を理解するひとつの試み――「分かる」ということをめぐって
 恨と希望――姜徳景試論
 超越と内在――『ショアー』と『ナヌムの家』

Ⅱ 眼差しを向けること/向けられること

 出来事と記憶――「南京大虐殺」60ヵ年によせて
 方法としてのパラタクシス――「ラーベ日記」の公開によせて
 戦争責任論への一視角――ふたつの「植民地」の交錯する場所

Ⅲ 想起することの可能性

 思考と〈アウシュヴィッツ〉――ジョルジュ・アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』をめぐって
 アーレントが読んだカフカ
 遠い声――金時鐘と姜徳景
 一篇の詩の記憶しているもの――金時鐘詩集『新潟』論

 あとがき

ISBN:9784000228527
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:300ページ
定価:2900円(本体)
発行年月日:2005年01月
発売日:2005年01月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB