原野と森の思考
フィールド人類学への誘い
著:伊谷 純一郎
紙版
内容紹介
サル学から人類進化までたどった独創的な思索
目次
陸蒸気――序にかえて
第一章 彷徨と発見
群れへの接近
チンパンジーの社会構造
森の小さな狩人たち
“原野の人”へのアプローチ――京大アフリカ調査隊の報告
第二章 研究と感性
サバンナと芭蕉
魚つかみ遍歴
子どもたちと鳥の世界――遊牧民トゥルカナの調査から
茸
混群――似て非なるものへのそこはかとない関心
非行の種社会
老い――生物と人間
月の虹
第三章 自然と思索
人類学とアフリカの旅
雑食と偏食――動物とヒトの食性をめぐって
赤道アフリカの自然主義者たち
旱魃の生態――遊牧民トゥルカナの事例から
コミュニケーションの進化
家族起原論の行方
平等性の起原
終章
「人間性の進化」のあとさき
アフリカ地域研究・霊長類学・人類学における学際
あとがき
略年譜
初出一覧