九十歳の省察
哲学的断想
著:沢田 允茂
紙版
内容紹介
未来への遺言―文明と文化のあるべき姿とは
目次
Ⅰ 九十歳の断想
心とは
二つの心――人間と動物の間
心と身体――心は社会の代表である
脳と心――身体と社会への責任者
「私」はどこに在るのか
広がる私
「分かれる」と「別れる」
言葉について
人間の言語
嘘
にわとりと卵
経験をめぐって
感覚の輸出入
可能的経験とは何か
私は何故に哲学を学んだのか
「老い」とは何か
自然と人間
生命について
進歩と進化――日本語の誤り
自然と人間
「共に」について
愛のいろいろ
戦争と平和
「家の思想」と「会社の思想」
歴史とは何か
哲学は終わるのか
自由の欠陥――プラトンと現代
偶然と運命――最後の宗教か
習慣について
主観的と客観的
「知識を持つ」とはどういうことか
哲学は終わるのか
科学技術は人類を幸福にするのか
ロボットとライフ・サイエンス――生活(生命)の科学化
環境について
科学技術は人類を幸福にするのか
Ⅱ 世紀転換期の風景
忘れられぬ言葉,忘れてしまった言葉
「正しい」とはどういうことか
「私」(Self)について
職業の貴賤について
プライヴァシーはどこまで必要か
病と健康の形而上学
生活習慣と生活革新
官僚主義と人情
宗教と戦争
国家と民族の神話
政治と国際倫理
世紀末と近代の終末
Ⅲ 風景という思想
私の歩んだ哲学の道
年譜――――沢田桂子
解題――――西脇与作