岩波ブックレット 759
キャラ化する/される子どもたち
排除型社会における新たな人間像
著:土井 隆義
紙版
目次
第一章 コミュニケーション偏重の時代
1 格差化する人間関係のなかで
「圏外」表示による不安
世界から消去された感覚
カースト化する人間関係
「優しい関係」の広がり
2 コミュニケーション至上主義
画一性から多様性へ
強まる人間関係の拘束力
コミュニケーション能力の専制
フラット化する交友関係
第二章 アイデンティティからキャラへ
1 外キャラという対人関係の技法
同質的な関係への憧憬
キャラクターからキャラへ
不透明な関係の透明化
2 内キャラという絶対的な拠り所
生まれもった自分への憧憬
成長しないキャラクター
人生の羅針盤としてのキャラ
新しい宿命主義の登場
第三章 キャラ社会のセキュリティ感覚
1 子どもと相似化する大人の世界
フラット化する親子関係
サービスとしての学校教育
「指導」から「支援」へ
モンスター・ぺアレントの含意
2 子どもをキャラ化する大人たち
『砂の器』にみる犯罪者像
キャラ化される犯罪少年
包摂型から排除型の治安へ
ケータイ規制という圏外化
第四章 キャラ化した子どもたちの行方
閉塞化するコミュニケーション
キャラ化した自己が傷ついたとき
「確固たる自信のなさ」の蔓延
「不気味な自分」と向きあう力
ISBN:9784000094597
。出版社:岩波書店
。判型:A5
。ページ数:64ページ
。定価:520円(本体)
。発行年月日:2009年06月
。発売日:2009年06月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS。