岩波科学ライブラリー 148
ユークリッド『原論』とは何か
二千年読みつがれた数学の古典
著:斎藤 憲
紙版
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内容紹介
いまなお発見のある類のないロングセラー
目次
第1章 『原論』とはどんな本か
二千年以上前に書かれた数学書/聖書に次ぐロングセラー/『原論』の概要 ほか
第2章 数学の論証スタイルの決定版――『原論』第Ⅰ巻
序文のない著作/定義をめぐる問題/要請と共通概念/サボーの仮説 ほか
第3章 幾何学 vs.代数学――『原論』第Ⅱ巻
第Ⅱ巻をめぐる論争/ウングルの挑戦とヴェイユの怒り/主張の真意は ほか
第4章 初期ギリシア数学の歴史――『原論』の背景
論証数学はいつ始まったのか/隠されてきた起源/ユークリッドは誰か ほか
第5章 図版はどう扱われたか――『原論』第Ⅲ巻
写本図版はどこまでオリジナルか/写本に見られる図版の扱い方 ほか
第6章 解析という方法――『原論』第Ⅳ巻
ギリシア数学の作図問題/比例と相似/線分の分割 ほか
第7章 語られた数学と書かれた数学
言明とは何か/言明の役割/対話のなかで教える数学 ほか
第8章 比例の定義と非共測量――『原論』第Ⅴ巻
比例の定義/ガリレオの不満/『原論』とは何だったのか ほか
関連図書
あとがき