数学の花束
著:中村 滋
目次
はじめに
1 『博士の愛した数式』をめぐる花旅
1.1 「博士の愛した数式」=「最も美しい公式」
1.2 完全数の話
1.3 友愛数の話
2 素数の大山脈のお花畑をめぐって
2.1 人間理性の金字塔
2.2 天才少年,素数定理を見つける
2.3 天才リーマンの閃き
2.4 素数定理の証明をめぐるドラマ
3 人類が最も愛した数,円周率π
3.1 円周率を科学にした男の話
3.2 ケプラーの新機軸
3.3 級数展開の方法,発見される
3.4 コンピュータの時代
3.5 バーゼル問題
4 狭すぎた余白の波紋
4.1 人騒がせな書き込み:「余白は狭すぎる」
4.2 フェルマーの最終定理(FLT)の解決まで
5 ピュタゴラスの定理4000年の輝き
5.1 フェルマーの最終定理の源流は何と「ピュタゴラスの定理」
5.2 プセーポイ数学の底力
5.3 ピュタゴラスの定理
6 一筆書きの楽しさ
6.1 ケーニヒスベルクの橋渡り
6.2 新しい幾何学の誕生
6.3 ポアンカレ予想ついに解決
7 私達の世界にこんな簡明な法則が!
7.1 オイラーの多面体定理
7.2 正多面体は5種類しか存在しない
8 地図は4色で塗り分け可能か?
8.1 コンピュータを用いて「証明」される
8.2 5色あれば十分である
9 フィボナッチ数の楽しみ
9.1 ウサギのつがいの問題
9.2 関係式の宝庫
9.3 自分の公式を見つける
10 花の正体:数学とは?
10.1 古代オリエント数学の輝き
10.2 古代のギリシア数学とその後の歴史概観
10.3 数学とは何だろうか?
付 録
あとがき――文献解題をかねて
索 引