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落花流水

谷崎潤一郎と祖父関雪の思い出

著:渡辺 千萬子

紙版

目次

Ⅰ 浄土寺石橋町/哲学の道――日本画家橋本関雪の孫として
 生い立ち/父の郷里/母のこと,実家のこと/白沙村荘/関雪と中国/西湖の月/抗州の桃/存古楼の思い出/曾祖父梅関と曾祖母フジ/関雪と神戸/祖父の死/「千萬子」の由来/哲学の道/関雪桜/祖父と祖母/北白川文化圏/川田順の思い出/川田順と谷崎潤一郎/戦時下の青春/終戦,英文科に進学して/谷崎との初対面/結婚

Ⅱ 下鴨泉川町――後の潺湲亭
 潺湲亭の4年間/谷崎との朝食/谷崎家の献立/潺湲亭の日常/二人の姑/夕食の決まり/食べ物へのこだわり/対照的な松子と重子/谷崎と重子,そして惠美子/白沙村荘と潺湲亭/北白川へ転居

Ⅲ 北白川仕伏町――往復書簡始まる
 穏やかな里/熊野家の人々/「残虐記」/「鴨東綺譚」/「お栂」/根津清太郎/速達の手紙/「瘋癲老人日記」の始まり/重子の存在感/重子の死/遺体に付き添って/重子の立場/嫁と姑,男と女/「モデル」問題/「仏足石」のこと/送り返された手紙/鹿ケ谷法然院へ転居/未発表の手紙

  付 谷崎潤一郎宛未発表書簡

Ⅳ 鹿ケ谷法然院――アトリエ・ド・カフェの25年
 虚構の中のルール/「千萬子の手紙」/最晩年の谷崎/「松子神話」/「谷崎の死」の前後/三島への取材旅行/紅しだれ咲く法然院のお墓/アトリエ・ド・カフェ開店/再び京都居住を考えていた谷崎/満開の花の中で/私の舞台/谷崎とカフェーパウリスタ/テラスを彩る花たち/従業員に恵まれて/「時計の先生」/「哲学の道・サロンコンサート」/「大阪万国博覧会」の経験/谷崎潤一郎遺品展/「残月祭」/アトリエ・ド・カフェ,最後の残月祭/遺品を谷崎潤一郎記念館に寄贈/今後への期待

 あとがき

ISBN:9784000024242
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:160ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2007年04月
発売日:2007年04月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ