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スピリチュアリティの興隆

新霊性文化とその周辺

著:島薗 進

紙版

内容紹介

生の意味を問う現代日本人の眼差しのゆくえ

目次

はじめに

I 新霊性文化をどうとらえるか
 第一章 スピリチュアリティの興隆
  1 スピリチュアリティ現象の興隆/2 スピリチュアリティ興隆の先駆者たち/3 スピリチュアリティという用語
  第二章 ニューエイジか新霊性か
   1 精神世界の情景/2 ニューエイジ運動か,新霊性文化・運動か/3 新霊性文化の観念や実践の特徴/4 グローバルな現象としての新霊性運動・文化
  第三章 新霊性文化と宗教伝統
   1 新霊性文化と宗教伝統/2 現代キリスト教のスピリチュアリティ/3 アイデンティティの未来

II 生きる力の源泉を求めて
 第一章 スピリチュアリティと「生きる力の源泉」
 第二章 教団的宗教の枠の中で
 第三章 「宗教」を超えて
 第四章 漂泊
 第五章 根を下ろして生きる
 第六章 祈り・死者・道
 第七章 自己実現・自己解放と超越
 第八章 全体の見取り図
 付録 「現代日本人の生き方」調査について

III グノーシス主義と新霊性文化
 第一章 グノーシスは神秘思想か
  1 グノーシス主義とは何か/2 如来教の救済/3 エゾテリスムとグノーシス主義/4 救済宗教としてのグノーシス主義
  第二章 グノーシスと現代の物語
   1 新しいイノセンス/2 救いの物語の興隆/3 「異邦のもの」の広がり/4 アウトサイダーとニヒリズムの克服/5 新霊性文化とニヒリズム
  第三章 新霊性運動とグノーシス主義
   1 チャネリングのなかの「Seth」/2 現代の「セス」の善悪論/3 チャネリングの思想的源泉のいくつか/4 新霊性運動とグノーシス主義の関連
  第四章 グノーシス主義と精神史の現在
   1 コスモスの失墜と人間中心主義/2 コスモロジーの復興と新霊性運動・文化/3 「自己霊性」と「救済」理念

終章 社会の個人化と個人の宗教化
――ポストモダン(第二の近代)における再聖化
 1 個人化と再聖化は矛盾なのか/2 スピリチュアリティ(霊性)の興隆(1)/3 スピリチュアリティ(霊性)の興隆(2)/4 スピリチュアリティ(霊性)の興隆(3)/5 個人化と排他主義的な宗教共同体/6 個人の宗教化(再聖化)と公共空間

 あとがき
 参考文献
 索引

ISBN:9784000010740
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2007年01月
発売日:2007年01月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VXP