ピアノ大陸ヨーロッパ
著:西原稔
内容紹介
19世紀の最先端科学技術の粋を結集した工業製品、ピアノ。
PART 1では、ピアノの発展、ピアノ音楽創作の歴史をとおして、当時の産業化社会が市民文化を創出し、現代のわたしたちが楽しんでいる「クラシック音楽」を生みだした過程を明らかにする。
PART 2では、パリやウィーン、ロンドン、ベルリン、ライプツィヒなど、個々の都市や国での個性あふれるピアノ音楽にスポットをあてる。
終章では、19世紀ピアノ音楽のもっとも特徴的なジャンル、「ノクターン(夜想曲)」をとりあげて、当時の社会のあり方やひとびとの美意識がどのように反映しているのかを考察する。
全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)のホームページでの連載「ピアノの19世紀」を全面的に改稿し、単行本化。
目次
はじめに
一九世紀という“暗黒大陸”
“闇”に埋もれた無数の「天才」作曲家たち
作曲家の伝記は社会の写し絵
流行と淘汰のメカニズムを知る
[Part 1]一九世紀とピアノ社会
第1章 市民社会の誕生と音楽
第2章 産業化社会のなかのピアノ
第3章 ピアノの時代の開幕
第4章 ピアノ教育の一九世紀
第5章 社会のなかのピアニスト
[Part 2]ピアノ音楽風土記
パリ Paris
ウィーン Wien
ロンドン London
ベルリン Berlin
ライプツィヒ Leipzig
プラハ Praha
ストックホルム Stockholm
アメリカ America
イタリア Italia
スペイン Espana
終章 ノクターンと一九世紀のピアノ文化
あとがきにかえて ポスト〈クラシック〉時代のピアノ文化をもとめて
グローバリゼーションとピアノ文化
クラシックとポピュラーの結節点としてのピアノ
一九世紀音楽の暗黒大陸、ヨーロッパに光をあてるために
JP-eコード:90395102JAAA01MBJE3X
。出版社:アルテスパブリッシング
。コンテンツ公開日:2020年02月14日
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