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利休にたずねよ

著:山本兼一
朗読:茶川亜郎

オーディオブック

内容紹介

第140回直木賞受賞作、市川海老蔵主演で映画化されたばかりの話題作が、オーディオドラマとしてついに登場!「侘び・寂び」の体現者として、己の信じる美を追求し続けた茶聖・千利休が最後までこだわり、守ろうとしたものとは?歴史小説としてその生涯を紐解きながら、稀代の芸術家の心底に潜む謎を追う、全く新しい利休像を描き出す物語を、小説の言葉一つ一つをそのままにお楽しみいただけるオーディオドラマで、じっくりとお聴きください。日本史上最も有名な人物の一人である千利休は、「侘び茶」の完成者として、簡素さという新たな美しさを茶の湯の世界へもたらしました。ともすれば禁欲的なイメージをもたれがちな利休ですが、今回、歴史を切り取る斬新な視点に定評を持つ作家・山本兼一の手によって、彼の持つ「艶やかさ」という新たな側面に光が当てられました。利休の研ぎ澄まされた感性を生み出したのは、誰も知らない若かりし日の恋だった――。これまでになかった大胆な描き方で、人間・千利休を描き出す人気小説を、じっくりと物語に聴き入っていただけるオーディオドラマでお届けします。物語は一場面、一部屋をクローズアップして、利休、妻・宗恩、秀吉、家康・・・といった関係人物ひとりひとりの心境を丁寧に描き出します。時間を遡りながら明らかにされてゆくのは、死の間際まで離すことのなかった香合に重ねられた、生涯忘れることのできない美しい女人の姿。そしてそれこそが、利休が生涯かけて追い求めた「美の本質」の原点となるもの――。歴史に関心を持つ方もそうでない方も、既存のイメージを大胆に塗り替えるこのような利休像に驚かれることでしょう。そして、著者の確かな筆致によって紡ぎだされる美しい言葉によって、利休の求め続けた美をたっぷりと味わうことができます。ミステリーを読み解くような高揚感を覚えるとともに、恋愛小説を読むように胸を熱くさせてくれる本作品。歴史小説という枠組みを越えて、あなたにこれまでにない読書体験を与えてくれることでしょう。オーディオブックなら、繊細かつ情熱的な利休の姿を、様々なイメージを膨らませながらお聴きいただけます。稀代の芸術家の人間性、そしてその美意識の真相を探るミステリアスなドラマを、映画とはまた違う深い味わいを添えたオーディオドラマで、あなたも耳元から味わってみませんか?

JP-eコード:90357800000000164580
出版社:PHP研究所(制作:オトバンク)
コンテンツ公開日:2013年12月26日