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ミツバチの秘密

著:高橋純一

電子版

内容紹介

ミツバチの驚くべき能力や働きバチ・女王バチ・オスバチの一生など、ミツバチの知られざる生態についてわかりやすく解説。さらに世界のミツバチの種類や体の特徴、ハチミツをはじめとした養蜂生産物、病害虫や天敵ミツバチと人との関係などについて、著者の研究やフィールドワークにおける実体験なども踏まえつつ楽しく紹介。

【本書のポイント】
●日本の在来種である二ホンミツバチと養蜂場で主に飼育されるセイヨウミツバチを中心に、世界のミツバチを紹介。
●色や形を覚える学習能力や、風景や花の種類、人間の顔まで識別することができる認知能力、情報をコード化して仲間に伝えるダンスなど、ミツバチの驚きに満ちた能力や生態をディープに解説。
●「巣の命運をかけた女王バチの結婚飛行」「オスは交尾した瞬間に即死」「巣を刺激されると数キロメートル以上追いかけてくる凶暴なミツバチがいる」など、明日誰かに話したくなるような面白エピソードも豊富に掲載。
●ミツバチがもたらすハチミツやローヤルゼリー、プロポリスなどさまざま恵みを紹介。
●ミツバチ博士による国内外のフィールドワークの実際を紹介。ミツバチとそれにかかわる各地の文化などを楽しく理解できる。
●世界の食料生産に大きな影響を及ぼす花粉媒介者としての役割や、人との関係についても考察。

【目次】
序章 ミツバチとハチミツにまつわる8のQ&A
ミツバチの家族構成を教えてください!
どうしてミツバチの巣は六角形なの?
ところでハチミツって何?
花粉はなんのために集めているの?
ローヤルゼリーとハチミツは何が違うの?
ミツバチの子育てってどんな感じ?
ミツバチに刺されたらどうなるの?
どうして赤ちゃんにハチミツを食べさせてはいけないの?

第1章 世界のミツバチ
生物分類上のミツバチ
養蜂界のスター! セイヨウミツバチ
アジア代表! トウヨウミツバチ
ミツバチ亜属の仲間たち
妖精みたいなコミツバチ
ミツバチ界最強!オオミツバチ
化石種に学ぶミツバチの進化・系統
ミツバチの遺伝的変異

第2章 ミツバチのからだ8のヒミツ
ミツバチの体の基本構造
ミツバチの頭部
ミツバチの胸部と腹部
ミツバチ成虫の分泌器官
ミツバチの神経系
ミツバチの消化器系
ミツバチの生殖器系
コミツバチ・オオミツバチの体

第3章 知ってた? ミツバチの行動や習性
ミツバチのダンス
ミツバチのフェロモン
働きバチの一生
女王バチとオスバチの一生
ニホンミツバチの巣
ニホンミツバチの生活史
コミツバチ亜族の行動と習性
オオミツバチ亜属の生態

第4章 DNA解析でわかる繁殖生態と特殊能力
女王バチはオスとメスを産み分けられる
利他的行動をする働きバチの進化
DNA鑑定で探る一妻多夫制の謎
ミツバチの交尾行動を制御する遺伝子
ニホンミツバチとセイヨウミツバチの交雑はあるのか?
巣を守るミツバチのすごい防衛手段
無王群の生き残り戦略
ミツバチの認知能力と食性

第5章 ミツバチからの8つの恵み
ハチミツ
ローヤルゼリー
花粉荷とハチパン
プロポリス
ミツロウ
ハチの子
蜂針療法
ポリネーション(花粉交配)

第6章 ミツバチの病害虫・天敵
ミツバチの病気は養蜂家にとっても死活問題!
細菌が原因の病気
ダニが原因の病気
真菌が原因の病気
微胞子虫が原因の病気
ウイルスが原因の病気
ミツバチを捕食する生き物
ハチミツやミツバチの巣が大好きな生き物たち

第7章 ミツバチ博士のフィールド・レポート
国境の島・対馬の伝統養蜂
和歌山が誇る熊野蜜と南高梅
台湾の龍眼ハチミツと漢族の養蜂
昆虫食豊かなラオスでハチを食べる
ニュージーランドの養蜂とマヌカハニー
スリランカの世界遺産でオオミツバチの集団営巣を見る
ボルネオ島で幻のミツバチを探す
ネパールで命懸けのハニーハント

第8章 ミツバチと人との関係
養蜂ブームの到来と家畜としてのミツバチ
農業の変化とともに変わる養蜂の役割
ミツバチがもたらす経済価値
生物多様性の損失とミツバチ
日本人とミツバチ
ハチと外来種問題
実用化が進む道産子産エゾオオマルハナバチ
教育現場での新しいミツバチの役割

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出版社:緑書房
コンテンツ公開日:2023年08月29日