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光ってなに?―光の場と光量子との物理

著:北川米喜

電子版

内容紹介

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この本は、光とは何かという素朴な質問から始めて、その理解のために物理学を順番に登場させるスタイルを取っています。その登場のさせ方が、量子力学では、水素原子をクーロンポテンシャルの中の電子の運動といった古典論で議論をすると、どうしても安定な系にはなりません。原子は潰れてしまいます。量子力学の不確定性を持ち込むことではじめて、この問題が解決し、潰れないんだといった具合にです。光とは何かということを純粋に追求し、その理解のために、すべての物理学を横断するという意味では、学生に一度は通過してほしい内容です。「しかし、学生のころにこんな本があったらなぁと思いました(物理の先生談)」「タイトルや、光とは何か問題提起する書き出しなど、一見読み物のように見えるが、実際は電磁気学や量子力学を用いて、光の量子化を導出する解説書である。かといって中身はハードではなく、解析力学や統計力学も交えつつも、式展開も分かりやすい。各学問専門書への橋渡しになる入門書としてはもちろんのこと、これ一冊で光の量子化が理解できる良質な参考書である(学生読者談)」「この教科書は、結局、光とはなんなのかを理解しようとする自身にとって、最適な道標でした。まず、ニュートン古典力学の復習から始まり、力とは、運動量とは、場とはどう考えればよいのかについてわかりやすく解説され、ベクトルの基礎も復習しながら相対性理論と光速概念の導出、そして気がつけばシュレデインガー方程式まで、まるで物理学の歴史書でも読んでいるかのような感覚でわくわくしながら読める本です。そして、光量子とは結局何なのか想像を馳せることができました。この本を読むことをきっかけに、さらに進化された物理法則を提唱する人が出てくるかもしれません(学生読者談)」

JP-eコード:87259000000000000117
出版社:大阪大学出版会
コンテンツ公開日:2022年02月25日