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「現場から」シリーズ

「車いすの先生」、奮闘の記録 彼はなぜ担任になれないのですか

著:佐藤幹夫

電子版

内容紹介

【学校・子ども・ケアの現場からの報告シリーズ】第1弾
「障害があるからこそ、できることがあるのです」――障害があり「車いすの先生」である三戸学さんは、中学の数学教師歴22年。にもかかわらず、何度希望しても担任になることができない。それはなぜか? 三戸さんの懸命な訴えと行政側の対応を冷静に追いながら、「学校の合理的配慮」という理不尽や見えない障壁をあぶり出す。内実のない「障害者との共生」や「教員の働き方改革」を問い直す問題提起の書。

目次

プロローグ 「障害のある先生」というテーマについて
目次
第1章 「障害のある先生」、人事委員会へ申し立てをする
 1.「障害のある先生」の、働き方をめぐる訴え
 2.「独自の通勤支援事業」という秋田県教育委員会の「回答」
 3.教育をどう考え、どんな工夫をしているか
第2章 教員の働き方を「障害のある先生」から考える
 1.「障害のある教職員ネットワーク」から
 2.「健常者」もまた「配慮」を受けている
 3.「障害のある先生」の困りごとはどんなものか
 4.ひとは「障害」と、どこで出会うのか
第3章 三戸学さんの訴え──「合理的配慮」をめぐって
 1.「障害のある先生」への合理的配慮・再考
 2.異動理由と「合理的配慮」をめぐる論理は破綻していないか
 3.「恩恵」ではなく、不合理の「是正」を
第4章 専門家は「障害のある先生」の問題をどう見るか
 1.「障害のある先生」の声をどう拾い上げていくか──『障害教師論』の著者、中村雅也さんに聞きながら
 2.現場での支援、理念と現実のはざまで
 3.合理的配慮と担任問題、法律の専門家はどう見るか
第5章 公教育の変化と、障害のある先生の雇用と活躍──なにが「障害のある教員」に対する見えない「壁」をつくっているのか
 1.学校長の「総合的判断」とは何か
 2.広がる支援の環
 3.文科省と県教委の見解のズレ
エピローグ 「障害のある教師」の問題を新しいステージへ
あとがき 「障害があるからこそ、できることがあるのです」

JP-eコード:86565226JAAA01MBJE3X
出版社:言視舎
コンテンツ公開日:2022年09月07日
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