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SBビジュアル新書

野球の科学

著:川村卓

電子版

内容紹介

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野球の試合を観たことがない人はあまりいないでしょう。野球は少年少女野球から始まり、高校野球、大学野球、そしてプロ野球まで、幅広い層に愛されるスポーツです。野球の試合を観ていると、

「速い球を投げるには?」
「速い球を投げやすい『投げ方』はある?」
「球はそんなに速くないのになぜ打ち取られてしまうのだろう?」
「ホームランを打つためには?」
「スイート・スポットってなんだろう?」
「先攻と後攻はどちらが有利なんだろう?」
「送りバントは有効な戦術か?」
「日米の野球のレベル差はデータから見るとどれくらい?」

など、さまざまな疑問をもったことがあるかもしれません。本書では、甲子園出場経験もあり、現在、筑波大学硬式野球部監督の川村卓准教授が、こんな野球の素朴な疑問を科学的に解説します。

目次

第1章 ピッチングを科学する
 ●速い球を投げるには?
 ●「手の甲が上を向く」? 「手のひらが上を向く」?
 ●現代は「肩甲骨を動かさない」時代
 ●肘を鈍角にすると速い球を投げられる理由
 ●速い球を投げやすい「投げ方」はある
 ●腕を早く振るには「体幹の回転」が不可欠
 ●「肩の開き」で球速が落ちる
 ●アメリカで主流のT&F投法、日本で主流のD&D投法
 ●ステップ脚の股関節が上昇して上肢にエネルギーが伝わる
 ●95%は高校生までに受傷している
 ●若年層には好ましくない「トミー・ジョン手術」
 ●1度の投球数は多くとも70球、登板間隔は中5~6日
 ●投げ方の改善で球速が速くなったときこそ要注意
 ●「逆W型投法」は肩・肘を痛める投げ方
 ●大きく分けて4種類ある投げ方
 ●スポーツ現場でのバイオメカニクスデータの活用
 ●アンダー・ハンド・スローの投手が「絶滅危惧種」になった理由
 ●なぜ日本人投手はメジャー・リーグで肘を壊すのか?
など

第2章 バッティングを科学する
 ●ホームランを打つためには?
 ●木製バットは「ヒッコリー材」から「ホワイトアッシュ」へ
 ●「スイート・スポット」+「振動節」=「バットの芯」
 ●金属製バットが木製バットより飛ぶ理由
 ●ボールに対するバットの理想的な「進入角度」とは?
 ●バット・スイング速度を高める「上肢」の動かし方
 ●「体幹」の動作が起点となり、バット・スイング速度が速まっていく
 ●バット・スイング速度を高めるメカニズム
 ●バット・スイング中の体幹と腕(上肢)の関係
 ●動体視力は重要だが、普段の練習でも鍛えられる
 ●イチロー選手の「移動型」、スラッガーの「回転型」
など

第3章 統計で科学するセイバー・メトリクス
 ●セイバー・メトリクスの歴史
 ●そのセオリーは本当か? 「得点期待値」と「得点確率」
 ●送りバントは有効な戦術か?
 ●なぜ「球質」の評価は難しいのか?
 ●球質を評価する「回転効率(spin efficiency)」とは?
 ●「先攻」と「後攻」はどちらが有利?
 ●投手を評価する「セイバー・メトリクス」は何がある?
 ●打者を評価する「セイバー・メトリクス」は何がある?
 ●日米の野球のレベル差はデータから見るとどれくらい?
 など

JP-eコード:79739269JAAA01MBJE3X
出版社:SBクリエイティブ
コンテンツ公開日:2021年03月06日
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