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いますぐできる実践行動経済学 ナッジを使ってよりよい意思決定を実現

著:大竹文雄

電子版

内容紹介

感染症からスポーツ、飲食などに関する身近な具体例や興味深い実験例を通じて、サンクコスト、社会規範、補完と代替、ナッジなど行動経済学的概念を理解し、そのしくみを日常生活の中でいかに応用していくかをわかりやすく解説します。中高生を対象におこなった授業がもとになっているので、とにかくおもしろくて、わかりやすい!

目次

はしがき
第1章 感染症で学ぶ行動経済学 ──「社会規範」を考える
1 アダム・スミスが『国富論』で伝えたかったこと
経済学の父「アダム・スミス」
競争をさせないことこそが問題
アダム・スミスはアメリカの独立を擁護
談合はなぜ発覚するのか
感染症対策を経済学で考える
感染症とバンジージャンプの違い
負の外部性を考える
環境問題と負の外部性
「見えざる手」がうまく機能しない場合が、経済学の出番
2 感染症を「トレードオフ」で考える
「トレードオフ」という考え方
勉強か部活か、今か将来か
基本的人権と新型コロナ対策
罰金か補助金か
新型コロナが2類相当のときに医療費が無料だった理由
感染症を行動経済学で考える
3 マスクはなぜ店頭から消えたのか?
マスクが店頭から消えた!
マスクが店頭から消えた理由
4 トイレットペーパーはなぜ店頭から消えたのか?
一時的に店頭から姿を消したトイレットペーパー
買い占め行動をゲーム理論で考える
囚人のジレンマとは
5 トイレットペーパー買い占めと銀行の「取り付け」
「取り付け」が起きる理由
お札は十分あります
美人投票と株価
「多元的無知」とは
サウジアラビアでの社会実験
正しくはない社会規範が維持されている日本のケース
第2章 落語で学ぶ行動経済学 ──サンクコストを考える
1 「高級生食パン」でサンクコストを考える
コンコルド効果とリニア新幹線
グリーンピアと日本の年金制度
サンクコストとは
2 「コップに入った水」で「参照点」を考える
コップに入った水
「2年待ちの人気店」で「社会規範」を考える
学歴と社会規範
「シュークリーム誤発注」で「利他性」を考える
3 メッセージの出し方で「社会規範」を考える
ジンクピリチオン効果
利用可能性ヒューリスティック
「4割」か「6割」か
放射線健康影響に関するリスク認知などを尋ねたWEBアンケート調査
閉店セールで行動経済学を考える
松下さんが「閉店」を選択した理由
トイレの個室が空かないとき、あなたならどうしますか?
現状維持バイアス
悩みごと相談コーナーとコンピューター占い
人はなぜ占いに頼るのか
占いで判断してもよいケースは意外に多い
「変化」を選んだ人のほうが幸せ
第3章 ラグビー日本代表で学ぶ日本経済 ──「代替」と「補完」を考える
1 ラグビー日本代表のメンバーは?
ラグビー日本代表のメンバーは?
日本の人口減少と外国人労働者の受け入れ
ラグビー日本代表に外国出身の選手が増えたことによる影響
代替と補完で考える
2 技術革新が日本社会に与える影響
外国人労働者の増加が与える影響
技術革新が与える影響
誰が損をし、誰が得をするのか
AIが得意な仕事と人間が得意な仕事
人間の仕事は機械に置き換えられるだろうか
ITやロボットの発達で生じたこと
生成AIの出現で状況は激変した
NHKのニュースでは「AI」がニュースを読んでいる
ChatGPTの正しい使い方
第4章 風しん抗体検査で学ぶ行動経済学 ──ナッジを考える
1 風しんという感染症を考える
風しんとは
44歳から61歳の男性に無料クーポン発送
風しんの流行を抑えるにはどうしたらいいか
「昭和37年度~昭和53年度生まれの男性の皆様へ」
ほか

JP-eコード:48781771934000330001
出版社:東京書籍
コンテンツ公開日:2024年05月29日